相続財産の評価(不動産)(全40問中7問目)

No.7

普通住宅地区に所在している下記<資料>の宅地の相続税評価額(自用地評価額)として、最も適切なものはどれか。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。
59.png./image-size:560×389
2022年5月試験 問59
  1. 85,554千円
  2. 87,300千円
  3. 88,200千円
  4. 90,000千円

正解 1

問題難易度
肢147.4%
肢220.8%
肢320.1%
肢411.7%

解説

路線価方式とは、道路ごとに付された1㎡当たりの標準的な価格を基準に、宅地の形状等による補正を加えた価格によって評価する方式です。1つの道路のみに面している土地の、路線価方式による相続税評価額を求める計算式は次のとおりです。

 路線価×各種補正率×面積

設問で与えられている3つの補正率の値は、
  • 奥行価格補正率 … 奥行15mなので 1.00
  • 間口狭小補正率 … 間口6mなので 0.97
  • 奥行長大補正率 … 15÷6=2.5なので 0.98
1㎡当たりの価格が1,000千円、面積は90㎡なので、

 1,000千円×1.00×0.97×0.98×90㎡=85,554千円

したがって[1]が適切です。

※各種補正率は、使い勝手が悪い土地について評価額を少し下げるための補正率です。奥行価格補正率、間口狭小補正率、奥行長大補正率、不整形地補正率の4つがあります。