相続財産の評価(不動産) (全22問中7問目)

No.7

Aさんは、自己が所有する宅地(以下「土地」という)の上に戸建て住宅(以下「建物」という)を建設し、その建物を第三者のBさんに賃貸している。この場合、AさんまたはBさんに相続が開始したときの相続税の課税価格の計算上、土地または建物に係る課税財産に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」については考慮しないものとし、建物は借家権の取引慣行のある地域にないものとする。
出典:2017年5月試験 問58
  1. Aさんに係る相続税において、土地は相続税の課税対象となり、その相続税評価額は、貸家建付地として計算する。
  2. Aさんに係る相続税において、建物は相続税の課税対象となり、その相続税評価額は、自用家屋として計算する。
  3. Bさんに係る相続税において、Bさんは土地について借地権を有し、その借地権が相続税の課税対象となる。
  4. Bさんに係る相続税において、Bさんは建物について借家人の有する権利をもち、当該権利が相続税の課税対象となる。

正解 1

解説

  1. [適切]。土地所有者が建物を建て、建物を賃貸しているときのその敷地の事を貸家建付地といい、借家人の宅地に対する権利を差し引いて以下で評価されます。
    ●貸家建付地評価額=自用地評価額×(1-借地権割合×借家権割合×賃貸割合)
  2. 不適切。建物は相続税の課税対象になりますが、評価額は自用家屋ではなく借家権などの分を差し引いた額になります。
  3. 不適切。Bさんが借りているのは建物だけですので、土地は課税対象になりません。
  4. 不適切。建物を借りているため借家権はありますが、文中にある”建物は借家権の取引慣行のある地域にない”ため、課税対象にはなりません。
したがって適切な記述は[1]です。