FP2級過去問題 2015年1月学科試験 問59

問59

父から土地の贈与を受け、その贈与を受ける条件として父の銀行借入金1,500万円を負担した場合、下記<贈与により取得した土地の概要>に基づく贈与税の課税価格に算入される金額として、最も適切なものはどれか。

<贈与により取得した土地の概要>
取得価額(父が15年前に購入)
3,000万円
贈与時における相続税評価額
2,800万円
贈与時における通常の取引価額
4,000万円
  1. 1,300万円
  2. 1,500万円
  3. 2,500万円
  4. 4,000万円

正解 3

問題難易度
肢135.9%
肢217.4%
肢337.3%
肢49.4%

解説

本問では、父から贈与を受ける条件として債務を負担しているので負担付贈与に該当します。

負担付贈与とは、受贈者に一定の債務を負担させることを条件にした財産の贈与をいいます。個人から負担付贈与を受けた場合は贈与財産の価額から負担額を控除した価額に課税されることになります。

負担付贈与における贈与税の課税価格は、贈与された財産の種類によって次のように異なります。
贈与された財産が土地や借地権など、または、家屋や構築物などである場合
その贈与の時における通常の取引価額に相当する金額から負担額を控除した価額
上記の財産以外のものである場合
その財産の相続税評価額から負担額を控除した価額
本問における贈与財産は土地であるため、贈与時点の通常の取引価額(4,000万円)から負担額(1,500万円)を控除した金額が、贈与税の課税価格になります。

 4,000万円-1,500万円=2,500万円

したがって[3]が正解です。