FP2級過去問題 2015年5月学科試験 問10(改題)

問10

「ねんきん定期便」に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 「ねんきん定期便」は、日本年金機構から毎年1回、送付対象者の誕生月(1日生まれの者には誕生月の前月)に送付される。
  2. 「ねんきん定期便」には、国民年金の被保険者期間や厚生年金保険の被保険者期間及び共済組合の組合員期間が記載されている。
  3. 「ねんきん定期便」に記載されている年金額は、送付対象者の年齢にかかわらず、その者が現在加入している公的年金制度に60歳まで同じ条件で加入し続けたものと仮定して算出された金額となっている。
  4. 「ねんきん定期便」に記載されている年金加入記録に「もれ」や「誤り」があった場合は、年金加入記録回答票にその旨を記入して日本年金機構に記録の調査を申し出ることができる。

正解 3

問題難易度
肢118.2%
肢216.7%
肢359.6%
肢45.5%

解説

  1. 適切。「ねんきん定期便」は日本年金機構が年に1回発行し、対象者の誕生日月に送付されます。
  2. 適切。「ねんきん定期便」には、国民年金、厚生年金保険、船員保険の被保険者期間に加え、務員厚生年金、私学共済厚生年金といった共済組合の組合員期間も記載されています。
    2015年(平成27年)11月以前の「ねんきん定期便」は、国民年金、厚生年金保険、船員保険の被保険者期間のみが記載されていましたが、被用者年金制度の一元化後、平成27年12月以降(作成が10月以降)に日本年金機構が送付する「ねんきん定期便」については、各共済組合等から情報提供された共済加入記録や年金見込額などを使用して、各共済組合等の記録も記載されるようになりました。
  3. [不適切]。本肢は「年齢にかかわらず」という部分が誤りです。
    「ねんきん定期便」に記載されている年金額は、50歳未満の人と50歳以上の人では記載内容が異なります。
    50歳未満の人
    現時点までに支払った保険料に基づいた年金額が記載される
    50歳以上の人
    60歳まで年金に加入し続けたものと仮定した場合に将来受け取れる年金額が記載される
  4. 適切。「ねんきん定期便」に記載されている年金加入記録に漏れや誤りがある場合は、同封の「年金加入記録回答票」に必要事項を記入して、調査の申し出をすることができます。
したがって不適切な記述は[3]です。