FP2級過去問題 2016年1月学科試験 問5(改題)

問5

厚生年金保険の老齢給付に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
  • 特別支給の老齢厚生年金が支給されるためには、厚生年金保険の被保険者期間が()以上あることなどの要件を満たす必要がある。
  • 加給年金額の加算を受けるためには、老齢厚生年金の受給権者本人の厚生年金保険の被保険者期間が原則として()以上あることなどの要件を満たす必要がある。
  • 老齢厚生年金の繰下げ支給の増額率は、65歳以降繰り下げた月数(最大120ヵ月)に()を乗じて得た率となる。
  1. (ア)1ヵ月 (イ)10年 (ウ)0.7%
  2. (ア)1ヵ月 (イ)20年 (ウ)0.4
  3. (ア)1年 (イ)20年 (ウ)0.7%
  4. (ア)1年 (イ)10年 (ウ)0.4

正解 3

問題難易度
肢116.1%
肢25.5%
肢373.5%
肢44.9%

解説

〔(ア)について〕
特別支給の老齢厚生年金の支給要件は以下の通りです。
  • 被保険者期間が1年以上あること
  • 老齢基礎年金の受給資格期間を満たしていること
  • 65歳未満(原則60歳以上)であること
〔(イ)について〕
加給年金額の支給要件は以下の通りです。
  • 被保険者期間が原則20年以上あること
  • 対象の配偶者・子の年収が850万円未満であること
なお、配偶者が65歳になると加給年金はなくなり、妻が受け取る年金に振替加算額が加算されます。

〔(ウ)について〕
老齢基礎年金の受給資格期間を満たしている者は、本人の希望により年金の繰り上げたり、繰り下げたりすることができます。
繰上げ支給
繰り上げた1月につき0.4が減額される。60歳(60月)まで繰り上げることができ、最高24%が減額される
※1962年4月1日以前生まれの人は0.5%
繰下げ支給
繰り下げた1月につき0.7%が増額される。75歳(120月)まで繰り下げることができ、最高84%が増額される
したがって[3]の組合せが適切です。