FP2級 2017年1月 実技(FP協会:資産設計)問11

問11

宮出武司さん(42歳)が保険契約者(保険料負担者)および被保険者として加入している生命保険(下記<資料>参照)の保障内容に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる数値を解答欄に記入しなさい。なお、保険契約は有効に継続し、かつ特約は自動更新しているものとし、武司さんはこれまでに<資料>の保険から保険金および給付金を一度も受け取っていないものとする。また、各々の記述はそれぞれ独立した問題であり、相互に影響を与えないものとする。
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  • 武司さんが現時点(42歳)で、交通事故で即死した場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は()万円である。
  • 武司さんが現時点(42歳)で、肺炎で14日間入院した場合(手術は受けていない)、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は()万円である。
  • 武司さんが現時点(42歳)で、初めてガン(胃ガン・悪性新生物)と診断されて20日間入院し、約款所定の手術(給付倍率40倍)を1回受けた場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は()万円である。
(ア)万円
(イ)万円
(ウ)万円

正解 

(ア) 2,210(万円)
(イ) 5(万円)
(ウ) 486(万円)

分野

科目:B.リスク管理
細目:3.生命保険

解説

〔(ア)について〕
<保険証券1>
終身保険と定期保険特約保険は死因に関係なく支払われます。
  • 終身保険 600万円
  • 定期保険特約保険 1,200万円
三大疾病保障定期保険特約保険は、ガン・急性心筋梗塞・脳卒中に罹患した場合に保険金が支払われますが、保険金を受け取る前に、死亡または高度障害になった場合も保険金が支払われます。武司さんは保険金および給付金を一度も受け取っていないため、保険金を受け取ることができます。
  • 三大疾病保障定期保険特約保険 300万円
傷害特約保険は、不慮の事故によりその日から180日以内に死亡した場合、保険金が支払われます。交通事故で即死なので支払い対象となります。
  • 傷害特約保険 100万円
したがって、<保険証券1>から支払われる保険金は、

 600+1,200+300+100=2,200万円

<保険証券2>
交通事故による死亡のため、死亡給付金(ガン以外による死亡)のみが対象になります。
  • 死亡給付金 10万円
以上より、支払われる保険金・給付金の合計は、

 2,200万円+10万円=2,210万円

よって、正解は2,210万円になります。

〔(イ)について〕
<保険証券1>
肺炎で14日間の入院のため、疾病入院特約が対象となります。
  • 疾病入院特約 5,000円×10日=5万円
    ※入院5日目から保障されるため支払対象日数は「14日-4日=10日」です。
<保険証券2> 対象なし

以上より、支払われる保険金・給付金の合計は5万円です。
よって、正解は5万円になります。

〔(ウ)について〕
<保険証券1>
  • 三大疾病保障定期保険特約保険 300万円
  • 疾病入院特約 5,000円×16日=8万円
    ※入院5日目から保障されるため支払対象日数は「20日-4日=16日」です。
  • 手術給付金 5,000円×40倍=20万円
  • 生活習慣病入院特約 5,000円×16日=8万円
    ※入院5日目から保障されるため支払対象日数は「20日-4日=16日」です。
したがって、<保険証券1>から支払われる保険金は、

 300万円+8万円+20万円+8万円=336万円

<保険証券2>
  • ガン診断給付金 100万円
  • ガン入院給付金 1万円×20日=20万円
  • ガン手術給付金 30万円
したがって、<保険証券2>から支払われる保険金は、

 100万円+20万円+30万円=150万円

以上より、支払われる保険金・給付金の合計は、

 336万円+150万円=486万円

よって、正解は486万円になります。