FP2級過去問題 2017年5月学科試験 問9
問9
下記<X社の貸借対照表>に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 流動資産のうち、「現金及び預金」「売掛金」などの換金しやすい資産を当座資産という。
- 負債の部において、1年以内に返済しなければならないものは流動負債となり、返済期間が1年を超えるものは固定負債となる。
- X社の流動比率は、「500300×100(%)」で計算される。
- X社の自己資本比率は、「200600×100(%)」で計算される。
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正解 4
問題難易度
肢113.4%
肢27.9%
肢327.6%
肢451.1%
肢27.9%
肢327.6%
肢451.1%
分野
科目:A.ライフプランニングと資金計画細目:10.中小法人の資金計画
解説
- 適切。流動資産のうち「現金・預金」「受取手形」「売掛金」「(一時所有の)有価証券」を足した金額を当座資産といいます。
- 適切。流動負債は、負債のうち支払期限が貸借対照表の作成日から1年以内に到来するものをいい「買掛金」「支払手形」「短期借入金」などがあります。これに対し固定負債は、1年以内に支払期限がこないものを指し「社債」「長期借入金」などがこれに含まれます。
- 適切。流動比率は、流動資産と流動負債の比率を示す指標で、数値が高いほど短期支払い能力は高いと判断されます。
●流動比率(%)=流動資産÷流動負債×100
設問の事例においては、流動資産:500百万円、流動負債:300百万円ですから、
流動比率(%)=500÷300×100≒167(%)
よって記述は適切です。 - [不適切]。自己資本比率(株式資本率)は総資産に対する自己資本(株式資本)の割合を示したものであり、一般に、この数値が高い方が財務の健全性が高いと判断されます。
●自己資本比率(%)=株主資本÷総資本×100
設問の事例においては、株主資本:600百万円、総資本(負債+純資産):1,200百万円ですから、
自己資本比率(%)=600÷1,200×100≒50(%)
よって記述は不適切です。
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