FP2級過去問題 2018年5月学科試験 問55

問55

下記<親族関係図>において、Aさんの相続が開始した場合の相続税の計算における「遺産に係る基礎控除額」として、最も適切なものはどれか。なお、EさんおよびFさんは、AさんおよびBさんの普通養子(特別養子縁組以外の縁組による養子)である。
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  1. 30,000千円
  2. 48,000千円
  3. 54,000千円
  4. 60,000千円

正解 3

問題難易度
肢17.7%
肢214.9%
肢362.7%
肢414.7%

解説

遺産に係る基礎控除額は、以下の式で計算します。

 3,000万円+600万円×法定相続人の数

相続税の計算上の法定相続人の数を決める上での注意点は以下の2つです。
  • 相続の放棄がなかったものとして考える
  • 普通養子は、実子がいる場合は1人まで、実子がいない場合は2人までしか算入できない
設問のケースでは、実子2人がいるので上記の式の法定相続人の数に加えられる養子は1人です。すなわち法定相続人は、配偶者Bさん、実子Cさん、実子Dさんに、「養子Eさん・養子Fさんのいずれか1人」を加えた4人として計算します。

 3,000万円+600万円×4人=5,400万円=54,000千円

したがって[3]が適切です。