FP2級 2018年5月 実技(FP協会:資産設計)問5(改題)
問5
細川さんと宇野さんは、下記<資料>のとおり、PT株式会社の株式(以下「PT株式」という)を2023年11月から2024年3月において毎月15日に購入した。細川さんと宇野さんのPT株式の取引に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、このほかにPT株式の取引はないものとし、手数料および税金は考慮しないものとする。また、購入株数は正しいものとする。- 細川さんは株式累積投資制度で購入した。
- 宇野さんは購入の都度、単元未満株投資制度で購入した。
- PT株式の1単元は100株である。
- PT株式会社の本決算は3月末日である。
- PT株式の期末株主配当金は、1株当たり100円であった。
- 細川さんの平均購入単価は、宇野さんの平均購入単価よりも低くなっている。
- 細川さんは、保有株式数が100株以上になるまで売却できない。
- 宇野さんは、2024年に開催される定時株主総会の議決権を持たない。
- 宇野さんは、2024年3月期の期末株主配当金として、1,000円(税引前)を受け取ることができる。
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正解 2
分野
科目:C.金融資産運用細目:5.株式投資
解説
- 適切。平均購入単価は「合計購入金額÷合計購入株数」で算出されます。
[細川さん]
10,000+10,000+10,000+10,000+10,0001.8+2.0+1.9+2.2+2.2
=50,000÷10.1≒4,950.5円
[宇野さん]
11,260+9,760+10,300+9,160+9,3002+2+2+2+2
=49,780÷10=4,978円
したがって、平均購入単価は細川さんの方が低くなります。 - 不適切。株式累積投資制度では、保有株式数が1単元に満たない場合でも売却することはできます。
- 適切。宇野さんの購入した単元未満株では株式総会に出席することはできず、また株主優待を受けることもできません。
- 適切。単元未満株投資制度では配当金を受け取ることが可能です。宇野さんの現在の持ち株数は「10株」で配当金は「1株当たり100円」のため、「10株×100円=1,000円」の配当金を受け取ることができます。
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