FP2級過去問題 2018年9月学科試験 問25

問25

下記＜資料＞から求められるPER（株価収益率）、PBR（株価純資産倍率）に基づく、A社株式とB社株式の株価の比較評価に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、A社とB社の業種および事業内容は同一の分類であるものとする。
25.png/image-size:402×106
  1. PERではA社の方が割安、PBRではB社の方が割安と評価できる。
  2. PERではB社の方が割安、PBRではA社の方が割安と評価できる。
  3. PERおよびPBRのいずれにおいても、A社の方が割安と評価できる。
  4. PERおよびPBRのいずれにおいても、B社の方が割安と評価できる。
1234
広告

正解　2

問題難易度
肢111.7%
肢252.8%
肢319.0%
肢416.5%

分野

科目：C.金融資産運用
細目：5.株式投資

解説

まずPERから計算します。PER（株価収益率）は、株価を1株当たりの純利益で割った数値で、その値が小さいほど割安と判断されます。

[A社]
1株当たり純利益＝50億円÷8,000万株＝62.5円
PER＝1,000円÷62.5円＝16倍

[B社]
1株当たり純利益＝100億円÷1億株＝100円
PER＝1,200円÷100円＝12倍

PERの値は「A社＞B社」ですので、B社の方が割安と評価できます。

次はPBRです。PBR（株価純資産倍率）は、株価を1株当たりの純資産で割った数値で、その値が小さいほど割安と判断されます。

[A社]
1株当たり純資産＝800億円÷8,000万株＝1,000円
PBR＝1,000円÷1,000円＝1倍

[B社]
1株当たり純資産＝1,000億円÷1億株＝1,000円
PBR＝1,200円÷1,000円＝1.2倍

PBRの値は「A社＜B社」ですので、A社の方が割安と評価できます。

以上より、PERではB社の方が割安、PBRではA社の方が割安となります。よって正しい記述は[2]です。
広告