FP2級 2020年1月 実技(FP協会:資産設計)問11
問11
杉野隆司さん(54歳)が保険契約者(保険料負担者)および被保険者として加入している生命保険(下記<資料>参照)の保障内容に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる数値を解答欄に記入しなさい。なお、保険契約は有効に継続し、かつ特約は自動更新しているものとし、隆司さんはこれまでに<資料>の保険から、保険金・給付金を一度も受け取っていないものとする。また、各々の記述はそれぞれ独立した問題であり、相互に影響を与えないものとする。- 隆司さんが現時点で、趣味のジョギング中にアキレス腱を断裂し、4日間入院し、約款所定の手術(給付倍率10倍)を1回受けた場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は(ア)万円である。
- 隆司さんが現時点で、初めてガン(悪性新生物)と診断されて14日間入院し、約款所定の手術(給付倍率40倍)を1回受けた場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は(イ)万円である。
- 隆司さんが現時点で、交通事故で死亡(入院・手術なし)した場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は(ウ)万円である。
(ア)万円 |
(イ)万円 |
(ウ)万円 |
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正解
(ア) 5(万円) |
(イ) 364(万円) |
(ウ) 1,860(万円) |
分野
科目:B.リスク管理細目:3.生命保険
解説
〔(ア)について〕
<保険証券1>
ジョギング中によるケガは「災害入院特約」の対象ですが入院期間が4日間のため、災害入院特約の保険金は支払われません。手術給付金のみが対象となります。
以上より、支払われる保険金・給付金の合計は、
5万円+0円=5万円
よって、正解は5万円になります。
〔(イ)について〕
ガン(悪性新生物)は、三大疾病保障定期保険特約保険、疾病入院特約及び成人病入院特約の対象になります。※入院5日目から保障されるものの対象日数は「14日-4日=10日」です。
<保険証券1>
<保険証券2>
以上より、支払われる保険金・給付金の合計は、
230万円+134万円=364万円
よって、正解は364万円になります。
〔(ウ)について〕
<保険証券1>
終身保険と定期保険特約保険は死因に関係なく支払われます。
150万円+1,200万円+200万円+300万円=1,850万円
<保険証券2>
交通事故による死亡のため、死亡給付金(ガン以外による死亡)のみが対象になります。
1,850万円+10万円=1,860万円
よって、正解は1,860万円になります。
<保険証券1>
ジョギング中によるケガは「災害入院特約」の対象ですが入院期間が4日間のため、災害入院特約の保険金は支払われません。手術給付金のみが対象となります。
- 手術給付金 5,000円×10倍=5万円
以上より、支払われる保険金・給付金の合計は、
5万円+0円=5万円
よって、正解は5万円になります。
〔(イ)について〕
ガン(悪性新生物)は、三大疾病保障定期保険特約保険、疾病入院特約及び成人病入院特約の対象になります。※入院5日目から保障されるものの対象日数は「14日-4日=10日」です。
<保険証券1>
- 三大疾病保障定期保険特約保険 200万円
- 疾病入院特約 5,000円×10日=5万円
- 成人病入院特約 5,000円×10日=5万円
- 手術給付金 5,000円×40倍=20万円
<保険証券2>
- ガン診断給付金 100万円
- ガン入院給付金 1万円×14日=14万円
- ガン手術給付金 20万円
以上より、支払われる保険金・給付金の合計は、
230万円+134万円=364万円
よって、正解は364万円になります。
〔(ウ)について〕
<保険証券1>
終身保険と定期保険特約保険は死因に関係なく支払われます。
- 終身保険 150万円
- 定期保険特約保険 1,200万円
- 三大疾病保障定期保険特約保険 200万円
- 傷害特約保険 300万円
150万円+1,200万円+200万円+300万円=1,850万円
<保険証券2>
交通事故による死亡のため、死亡給付金(ガン以外による死亡)のみが対象になります。
- 死亡給付金 10万円
1,850万円+10万円=1,860万円
よって、正解は1,860万円になります。
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