FP2級 2021年1月 実技(金財:個人)問6(改題)

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問6

Mさんは、Aさんに対して、NISAについて説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
  1. 「NISA口座で上場株式を購入する場合は、成長投資枠を利用してください。つみたて投資枠に受け入れることができる対象商品は、所定の要件を満たす公募株式投資信託やETFですので、上場株式をつみたて投資枠に受け入れることはできません」
  2. 「成長投資枠とつみたて投資枠は、同一年中において、併用して新規投資等に利用することができませんので、どちらか一方を選択して、利用することになります」
  3. 「2022年度税制改正によりNISA制度は改組され、2024年中に成長投資枠に新規で受け入れることができる非課税投資枠は、年間120万円から240万円に見直されています」

正解 

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分野

科目:C.金融資産運用
細目:10.金融商品と税金

解説

  1. 〇適切。つみたて投資枠の対象銘柄は、❶購入時と売却時の手数料がゼロ、❷信託報酬が安い、❸分配金の支払い頻度が1月以下ではない、などの長期積立投資に適した一定の水準を満たす公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されています。上場株式はつみたて投資枠に受け入れることはできないので、成長投資枠で購入する必要があります。
  2. ×不適切。成長投資枠とつみたて投資枠は、同一年中に併せて新規投資に利用することができます。成長投資枠は年240万円、つみたて投資枠は年120万円なので、合計で年360万円までの非課税投資が可能です。2023年までの一般NISAとつみたてNISAは併用ができなかったので、2024年以降の変更点となります。
  3. 〇適切。2024年以降のNISA制度では、2023年以前の一般NISAに当たる「成長投資枠」が年240万円、2023年以前のつみたてNISAに当たる「つみたて投資枠」は年120万円と、大幅に非課税投資可能額が拡大しています。また、生涯の非課税保有の総枠が設定されていて、2つの枠をあわせて1,800万円まで、そのうち成長投資枠は1,200万円までです。