〔①について〕
遺産に係る基礎控除額は「3,000万円＋600万円×法定相続人の数」で計算します。＜親族関係図＞を見ると、法定相続人は、妻Bさん・長男Cさん・長女Dさん・孫Gさん・孫Hさんの5人ですので、

　3,000万円＋600万円×5人＝6,000万円

よって、正解は6,000(万円)になります。

〔②、③について〕
相続税額の総額は、課税遺産総額を民法に定める法定相続分に従って取得したものとして、各相続人ごとに相続税額を算出し、それを合算して求めます。課税遺産総額は、相続税の課税価格の合計である1億5,000万円から基礎控除額6,000万円を差し引いた「1億5,000万円－6,000万円＝9,000万円」です。また、法定相続人は、妻Bさん・長男Cさん・長女Dさん・孫Gさん・孫Hさんの5人なので、それぞれの法定相続分は次のとおりです。

• 妻B … 1／2
• 長男C・長女D … 1／2×1／3＝1／6
• 孫G・孫H … 1／2×1／3×1／2＝1／12
  ※二女Eさんを代襲相続

まず、課税遺産総額9,000万円を法定相続分で各人に分配します。

• 妻B … 9,000万円×1／2＝4,500万円
• 長男C・長女D … 9,000万円×1／6＝1,500万円
• 孫G・孫H … 9,000万円×1／12＝750万円

次に速算表を利用して、各人ごとの相続税額を算出します。

• 妻B … 4,500万円×20％－200万円＝700万円
• 長男C・長女D … 1,500万円×15％－50万円＝175万円
• 孫G・孫H … 750万円×10％＝75万円

よって、②が175(万円)、③が75(万円)になります。

〔④について〕
上記で求めた各人の相続税額の合計するだけです。

　700万円＋175万円×2＋75万円×2＝1,200万円

よって、正解は1,200(万円)になります。