FP2級過去問題 2021年3月学科試験 問24

問24

年1回複利の割引率を年率1.0%とした場合、4年後の1,000万円の現在価値として、最も適切なものはどれか。なお、計算過程では端数処理を行わず、計算結果は円未満を切り捨てること。
  1. 9,609,803円
  2. 9,615,384円
  3. 9,960,099円
  4. 9,960,159円

正解 1

解説

現在の100万円を1年間預金すると利子がついて1年後には100万円よりも多くなるので、現在の100万円は1年後の100万円よりも価値が高いと言えます。この考え方に基づき、将来受け取る金額を現在の価値で評価したものが「現在価値」です。

割引率を r、年数を n とすると、現在価値は以下の式で求めます。

 現在価値=将来受け取る金額÷(1+r)n

この式に本問の数値を当てはめると、1%=0.01なので、

 10,000,000円÷(1+0.01)4
=10,000,000円÷1.01÷1.01÷1.01÷1.01
=9,609,803.4…円
(円未満切り捨て)9,609,803

※電卓の定数計算機能を利用すると、簡単に求めることができます。
SHARP・CANON電卓:[10,000,000][÷][1.01][=][=][=][=]
CASIO電卓:[1.01][÷][÷][10,000,000][=][=][=][=]

したがって[1]が正解です。