FP2級過去問題 2021年3月学科試験 問23
問23
債券の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。- 額面金額100万円につき1年間に税引前で2万円(半年ごとに1万円ずつ)の利子が支払われる固定利付債の表面利率(クーポンレート)は、0.2%である。
- アンダーパー発行の債券を発行時に購入し、額面金額で償還された場合、償還差損が発生する。
- 市場金利が上昇すると債券価格は下落し、市場金利が低下すると債券価格は上昇する。
- 格付機関が行う債券の信用格付けで、BB(ダブルB)格相当以上の債券は、一般に投資適格債とされる。
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正解 3
分野
科目:C.金融資産運用細目:4.債券投資
解説
- 不適切。固定利付債は、額面金額に表面利率を乗じたものが1年間に支払われる利子の額になります。「額面金額100万円×表面利率=2万円」の計算式が成り立ち、これにより正しい表面利率は「2%」であることから本問は不適切です。額面金額100万円につき1年間に税引前で2万円の利子が支払われる固定利付債の表面利率は、2%である。(2016.5-24-2)
- 不適切。アンダーパー発行債券とは、額面金額(100円)よりも低い価額で発行される債券のことです。債券を100円よりも低い価額で購入し、償還時には額面金額(100円)で償還されることから、その差額分の償還差益が発生します。オーバーパー発行の債券を発行時に購入し償還まで保有していた場合、その債券が額面金額によって償還されれば、償還差益が発生する。(2013.1-24-2)
- [適切]。市場金利とは、中央銀行以外の金融機関によって市場で適用される標準的な取引レートです。一般的に市場金利が下落すると、利率が決められている債券の価格は上昇します。反対に市場金利が上昇すると債券の価格は下落します。市場金利の上昇は債券価格の上昇要因となり、市場金利の低下は債券価格の下落要因となる。(2019.1-23-2)市場金利の上昇は債券価格の上昇要因となり、市場金利の低下は債券価格の下落要因となる。(2018.5-23-1)一般に、市場金利が上昇すると債券価格は下落し、市場金利が低下すると債券価格は上昇する。(2017.1-23-1)一般に、市場金利が上昇すると債券価格は下落し、市場金利が下落すると債券価格は上昇する。(2014.9-25-4)
- 不適切。格付けは、信用リスクの大きさをアルファベットで表したものです。一般的に「BBB(トリプルB)」格以上だと投資適格債とされます。債券の信用格付けにおいて、B(シングルビー)格相当以上の格付けが付された債券は、一般に、投資適格債と呼ばれ、信用リスクが低い債券とされる。(2024.5-25-3)格付機関が行う債券の信用格付けで、「BBB(トリプルB)」格相当以上の債券は、一般に、投資適格債とされる。(2018.9-24-1)
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