FP2級過去問題 2022年1月学科試験 問24
問24
債券のデュレーションに関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。デュレーションは、債券への投資資金の平均回収期間を表すとともに、債券投資における金利変動リスクの度合い(金利変動に対する債券価格の感応度)を表す指標としても用いられる。他の条件が同じであれば、債券の表面利率が低いほど、また残存期間が長いほど、デュレーションは(ア)。なお、割引債券のデュレーションは、残存期間(イ)。
- (ア)長くなる (イ)と等しくなる
- (ア)短くなる (イ)よりも短くなる
- (ア)長くなる (イ)よりも短くなる
- (ア)短くなる (イ)と等しくなる
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正解 1
問題難易度
肢134.0%
肢215.4%
肢338.4%
肢412.2%
肢215.4%
肢338.4%
肢412.2%
分野
科目:C.金融資産運用細目:4.債券投資
解説
デュレーション(Duration)を直訳すると「間隔」や「期間」という意味で、債券のデュレーションは、債券への投資資金を回収できるまでの平均期間を数値化したものです。債券のデュレーションは投資元本の平均回収期間を示すので、他の条件が同じならば、残存期間が長ければデュレーションは「(ア)長くなり」、残存期間が短ければデュレーションも短くなります。また、表面利率が低ければデュレーションは長くなり、表面利率が高ければデュレーションは短くなります。また、割引債券にはクーポン(利札)が付かないため、デュレーションは債券の残存期間と「(イ)等しく」なります。
したがって[1]の組合せが適切です。
【参考】式まで覚える必要はないですが、将来受け取る利子と償還金の現在価値にそれぞれを受け取るまでの年数を乗じた合計を、債券価格の現在価値の合計で割って算出します。例えば、額面100円、残存期間3年、表面利率3%、最終利回り4%の債券のデュレーションは以下のように求めることができます。
3×11.04+3×21.04+103×31.0431.04+31.04+1031.04≒2.91
デュレーションが長いほど、金利変動による債券価格の変動率も大きくなるので、債券のデュレーションは、債券投資における金利変動リスクの度合い(金利変動に対する債券価格の感応度)を表す指標という側面もあります。
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