FP2級 2022年1月 実技(FP協会:資産設計)問6

問6

宮野さんは、投資信託への投資を検討するに当たり、FPの阿久津さんから候補である3ファンドの過去3年間の運用パフォーマンスについて説明を受けた。FPの阿久津さんが下記<資料>に基づいて説明した内容の空欄(ア)、(イ)にあてはまる数値または語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
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<FPの阿久津さんの説明>
  • 「ポートフォリオの運用パフォーマンスの評価の一つとして、シャープレシオがあります。」
  • 「ファンドAのシャープレシオは()となります。」
  • 「最も収益率が高いのはファンドCですが、投資効率をシャープレシオの観点から考えると、最も効率的なのは()といえます。」
  1. (ア)0.6 (イ)ファンドB
  2. (ア)0.65 (イ)ファンドB
  3. (ア)0.6 (イ)ファンドC
  4. (ア)0.65 (イ)ファンドC

正解 1

分野

科目:C.金融資産運用
細目:3.投資信託

解説

〔(ア)について〕
シャープレシオは、リスクとリターンの関係を示す投資効率の良さを数値化したもので、数値の大きい方がより効率的に運用できていると考えられます。

 シャープレシオ=実際の収益率-無リスク資産の収益率標準偏差

式に<資料>の値を当てはめると、ファンドAのシャープレシオは、

 6.5%-0.5%10%0.6

〔(イ)について〕
ファンドB、ファンドCのそれぞれのシャープレシオは、

 ファンドB … 8%-0.5%7.5%1.0
 ファンドC … 9.5%-0.5%18%0.5

3つのうちシャープレシオが最も大きいファンドBが、最も効率的に運用されていたと言えます。

したがって適切な組合せは[1]です。