FP2級過去問題 2022年5月学科試験 問24

問24

年1回複利の割引率を年率0.3%とした場合、5年後の100万円の現在価値として、最も適切なものはどれか。なお、計算過程では端数処理を行わず、計算結果は円未満を切り捨てること。
  1. 984,909円
  2. 985,000円
  3. 985,134円
  4. 985,221円

正解 3

問題難易度
肢114.4%
肢221.3%
肢357.2%
肢47.1%

解説

現在の100万円を1年間預金すると利子がついて1年後には100万円よりも多くなるので、現在の100万円は1年後の100万円よりも価値が高いと言えます。この考え方に基づき、将来受け取る金額を現在の価値で評価したものが「現在価値」です。

割引率を r、年数を n とすると、現在価値は以下の式で求めます。

 現在価値=将来受け取る金額÷(1+r)n

この式に本問の数値を当てはめると、0.3%=0.003なので、

 1,000,000円÷(1+0.003)5
=1,000,000円÷1.003÷1.003÷1.003÷1.003÷1.003
=985,134.0…円
(円未満切り捨て)985,134

※電卓の定数計算機能を利用すると、簡単に求めることができます。
SHARP・CANON電卓:[1,000,000][÷][1.003][=][=][=][=][=]
CASIO電卓:[1.003][÷][÷][1,000,000][=][=][=][=][=]

したがって[3]が正解です。