FP2級過去問題 2022年5月学科試験 問25

問25

株式指標の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 同規模・同一業種の銘柄間においては、PERの高い銘柄が割安と考えられる。
  2. 同規模・同一業種の銘柄間においては、PBRの高い銘柄が割安と考えられる。
  3. 配当性向は、企業の当期純利益に対する年間配当金の割合を示す指標である。
  4. ROAは、企業の売上高に対する当期純利益の割合を示す指標である。

正解 3

問題難易度
肢19.0%
肢27.2%
肢370.1%
肢413.7%

解説

  1. 不適切。PER(株価収益率)は、1株当たり純利益に対する株価の倍率を示した指標で、低い方が割安と判断されます。
    ●PER(倍)=株価÷1株当たり純利益
    同規模・同一業種の銘柄間においては、一般に、PER(株価収益率)の高い銘柄が割安と考えられる。2016.9-25-1
    同規模・同一業種の銘柄間においては、一般に、PBR(株価純資産倍率)の高い銘柄が割高と考えられる。2016.9-25-2
  2. 不適切。PBR(株価純資産倍率)は、1株当たり純資産に対する株価の倍率を示した指標で、低い方が割安と判断されます。
    ●PBR(倍)=株価÷1株当たり純資産
  3. [適切]。配当性向とは、ある企業がその期の純利益(税引後利益)の中から、配当金をどのくらい支払っているかの割合を表したものです。
    ●配当性向(%)=年間配当金額÷当期純利益×100
    配当性向は、当期純利益に対する年間配当金の割合を示す投資指標であり、これが高いほど、株主への利益の還元率が高いことを示す。2018.5-25-4
    配当性向は、当期純利益に対する年間配当金の割合を示す指標である。2017.9-25-3
    配当利回りは、総資産に対する年間配当金の割合を示す指標である。2017.9-25-4
    配当性向は、株価に対する年間配当金の割合を示す投資指標である。2017.5-25-4
    配当性向は、株価に対する配当金の割合を示す指標である。2016.9-25-3
    配当性向は、株価に対する年間配当金の割合を示す指標である。2016.5-25-1
    配当利回りは、総資産に対する年間配当金の割合を示す指標である。2014.5-27-1
    配当性向は、株価に対する年間配当金の割合を示す指標である。2014.5-27-2
  4. 不適切。ROA(総資産利益率)は、総資産に対する当期純利益の割合を示す指標です。売上高に対する当期純利益の割合は、売上高当期純利益率です。
    ●ROA(%)=当期純利益÷総資産×100
    ROEは、自己資本に対する当期純利益の割合を示す投資指標である。2017.5-25-3
    ROEは、企業の総資本に対する当期純利益の割合を示す指標である。2016.9-25-4
したがって適切な記述は[3]です。