FP2級過去問題 2022年9月学科試験 問28

問28

下記<資料>に基づくファンドAとファンドBの過去3年間の運用パフォーマンスの比較評価に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句または数値の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
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無リスク金利を1.00%として、<資料>の数値によりファンドAのシャープレシオの値を算出すると()となり、同様に算出したファンドBのシャープレシオの値は()となる。両ファンドの運用パフォーマンスを比較すると、過去3年間は()の方が効率的な運用であったと判断される。
  1. (ア)1.05 (イ)0.73 (ウ)ファンドA
  2. (ア)1.05 (イ)0.73 (ウ)ファンドB
  3. (ア)0.80 (イ)0.65 (ウ)ファンドA
  4. (ア)0.80 (イ)0.65 (ウ)ファンドB

正解 3

問題難易度
肢111.2%
肢214.6%
肢365.2%
肢49.0%

解説

シャープレシオは以下の算式で求めます。

 ポートフォリオの収益率-無リスク金利標準偏差

〔(ア)について〕
ファンドAの収益率は4.2%、標準偏差は4%なので、シャープレシオは、

 4.2%-1%4%0.80

〔(イ)について〕
ファンドBの収益率は8.8%、標準偏差は12%なので、シャープレシオは、

 8.8%-1%12%0.65

〔(ウ)について〕
シャープレシオは、ある投資資産からの利益率が、無リスクの投資資産(安全資産)と比較して、どれだけ上回っているか示す指標で、値が大きいほど少ないリスクで優れた投資効果(つまり効率の良い投資)だったことを意味します。
シャープレシオの値は「ファンドA>ファンドB」なので、ファンドAのほうが効率的な運用であったと判断できます。

したがって、(ア)0.80、(イ)0.65、(ウ)ファンドA となる[3]の組合せが適切です。