FP2級 2022年9月 実技(金財:生保)問2
問2
Mさんは、Aさんに対して、老齢基礎年金について説明した。Mさんが説明した以下の文章の空欄①~③に入る最も適切な語句または数値を、下記の〈語句群〉のなかから選び、その記号を解答用紙に記入しなさい。「老齢基礎年金の支給開始年齢は原則65歳ですが、Aさんが希望すれば、60歳以上65歳未満の間に老齢基礎年金の繰上げ支給を請求することができます。ただし、繰り上げた月数に応じて年金額は減額されます。Aさんが63歳0カ月で老齢基礎年金の繰上げ支給を請求した場合、年金の減額率は(①)%となります。なお、Aさんが老齢基礎年金の繰上げ支給を請求する場合、その請求と同時に老齢厚生年金の繰上げ支給の請求を(②)。
また、老齢基礎年金の支給開始を繰り下げることもできます。支給開始を繰り下げた場合は、繰り下げた月数に応じて年金額が増額されます。Aさんが75歳0カ月で老齢基礎年金の繰下げ支給の申出をした場合、年金の増額率は(③)%となります」
- イ.9.6
- ロ.12
- ハ.14.4
- ニ.42
- ホ.60
- ヘ.84
- ト.しなければなりません
- チ.するかどうか選択できます
① | ② | ③ |
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正解
① | ② | ③ |
イ | ト | ヘ |
分野
科目:A.ライフプランニングと資金計画細目:5.公的年金
解説
〔①について〕
Aさんのように1962年4月2日以降生まれの人(2022年4月2日以降に60歳になる人)が繰上げ支給の請求をすると、支給される年金額は繰上げ1月当たり0.4%減額されます。
63歳から受け取る場合は、本来の受給開始年齢である65歳から2年=24か月繰り上げることになるので、減額率は「24月×0.4%=9.6%」です。
よって、正解は[イ]の9.6(%)になります。
〔②について〕
繰上げ支給の申出は、老齢基礎年金と老齢厚生年金を同時に行わなければなりません。一方、繰下げ支給の申出は、老齢基礎年金と老齢厚生年金を別々に申し出ることができます。老齢厚生年金だけもらって老齢基礎年金を繰り下げたり、別々の時期から受給し始めたりすることなどが可能です。
よって、正解は[ト]のしなければなりませんになります。
〔③について〕
繰下げ支給の請求をした場合の増額率は、繰下げ1月当たり0.7%です。Aさんのように2022年4月2日以降に70歳になる人は、最大で75歳までの10年=120か月繰り下げることができるので、最大の増額率は「120月×0.7%=84%」です。
よって、正解は[ヘ]の84(%)になります。
Aさんのように1962年4月2日以降生まれの人(2022年4月2日以降に60歳になる人)が繰上げ支給の請求をすると、支給される年金額は繰上げ1月当たり0.4%減額されます。
63歳から受け取る場合は、本来の受給開始年齢である65歳から2年=24か月繰り上げることになるので、減額率は「24月×0.4%=9.6%」です。
よって、正解は[イ]の9.6(%)になります。
〔②について〕
繰上げ支給の申出は、老齢基礎年金と老齢厚生年金を同時に行わなければなりません。一方、繰下げ支給の申出は、老齢基礎年金と老齢厚生年金を別々に申し出ることができます。老齢厚生年金だけもらって老齢基礎年金を繰り下げたり、別々の時期から受給し始めたりすることなどが可能です。
よって、正解は[ト]のしなければなりませんになります。
〔③について〕
繰下げ支給の請求をした場合の増額率は、繰下げ1月当たり0.7%です。Aさんのように2022年4月2日以降に70歳になる人は、最大で75歳までの10年=120か月繰り下げることができるので、最大の増額率は「120月×0.7%=84%」です。
よって、正解は[ヘ]の84(%)になります。
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