FP2級過去問題 2023年1月学科試験 問25

問25

下記<X社のデータ>に基づき算出される投資指標に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
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  1. 1株当たり当期純利益は、500円である。
  2. ROEは、15.0%である。
  3. PBRは、3.0倍である。
  4. 配当利回りは、0.5%である。

正解 4

問題難易度
肢18.7%
肢215.2%
肢316.7%
肢459.4%

解説

  1. 不適切。株価とPERがわかっているので、PER(株価収益率)を求める「PER=株価÷1株当たり純利益」の算式を使えば以下のように求めることができます。

     20倍=12,000円÷1株当たり純利益
     20×1株当たり純利益=12,000円
     1株当たり純利益=12,000円÷20=600円

    よって記述は誤りです。
  2. 不適切。ROE(自己資本利益率)は「当期純利益÷自己資本×100」で計算します。当期純利益は、1株当たり純利益に発行済株式数を乗じて「600円×12億株=7,200億円」、自己資本は60,000億円なので、ROE(%)は「7,200億円÷60,000億円×100=12%」です。
    ※自己資本の方を1株当たりに揃えて「600円÷60,000億円12億株×100」と計算してもOKです。
  3. 不適切。PBR(株価純資産倍率)は「株価÷1株当たり純資産」で計算します。1株当たり純資産は、純資産を発行済株式数で除して「60,000億円÷12億株=5,000円」、株価は12,000円ですから、PBRは「12,000円÷5,000円=2.4倍」です。
  4. [適切]。配当利回りは「1株当たり年間配当金÷株価×100」で計算します。1株当たり年間配当金は、配当金総額を発行済株式数で除して「720億円÷12億株=60円」、株価は12,000円ですから、配当利回り(%)は「60円÷12,000円×100=0.5%」です。
したがって適切な記述は[4]です。