FP2級過去問題 2023年1月学科試験 問26

問26

個人が保有する外貨建て債券に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
米ドル建て債券(為替ヘッジなし)を保有しているとき、米ドルに対する円の為替レートが円安に変動することは、当該債券の円換算の投資利回りの()要因となる。一方、為替レートが円高に変動したときは、当該債券の円換算の投資利回りの()要因となる。このように、外国通貨と自国通貨間の相対的な価値の変動により、外貨建て債券の自国通貨換算額が変動して利益や損失が生じる不確実性のことを()変動リスクという。
  1. (ア)上昇 (イ)低下 (ウ)金利
  2. (ア)上昇 (イ)低下 (ウ)為替
  3. (ア)低下 (イ)上昇 (ウ)金利
  4. (ア)低下 (イ)上昇 (ウ)為替

正解 2

問題難易度
肢15.5%
肢271.4%
肢34.3%
肢418.8%

解説

〔(ア)、(イ)について〕
1米ドル100円のときに、10,000円で100米ドルの外貨建て資産を購入したとします。
その後円安になり、円換算時に1米ドル110円になっていたすると、100米ドルの円換算額は「110円×100=11,000円」となり1,000円得をします。このため円安は、外貨建て資産にとって円換算の投資利回りが上昇する要因となります。
逆に円高になり、円換算時に1米ドル90円と円安になると、100米ドルの円換算額は「90円×100=9,000円」となり1,000円損をします。このため円高は、外貨建て資産にとって円換算の投資利回りが低下する要因となります。

〔(ウ)について〕
通貨が異なる国をまたいで行われる取引で、為替レートの変動により利益や損失が生じるリスクを為替変動リスクといいます。ちなみに金利変動リスクは、金利の変動により債券価格が変動するリスクのことです。

したがって[2]の組合せが適切です。