FP2級 2023年1月 実技(金財:個人)問6

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問6

次の①、②を求め、解答用紙に記入しなさい(計算過程の記載は不要)。なお、計算にあたっては税金等を考慮せず、〈答〉は、%表示の小数点以下第3位を四捨五入し、小数点以下第2位までを解答すること。
  1. AさんがX社債を《設例》の条件で購入した場合の最終利回り(年率・単利)を求めなさい。
  2. Aさんが《設例》の条件で円貨を米ドルに換えて米ドル建定期預金に30,000米ドルを預け入れ、満期を迎えた際の円ベースでの運用利回り(年率・単利)を求めなさい。なお、満期時の適用為替レート(TTB・米ドル/円)は、133.00円とする。

正解 

① 0.34(%)
② 1.19(%)

分野

科目:C.金融資産運用
細目:6.外貨建て商品

解説

〔①について〕
債券の利回りは、設問で与えられている数値を以下の式に当てはめて計算します。
3/400.png/image-size:436×86
最終利回りとは、既に発行されている債券を中途購入し、償還まで保有したときの利回りですので、購入金額は買付金額の101.8円、売却金額は額面金額の100円で計算します。

実際に数値を当てはめて計算すると以下のようになります。
06_2.png/image-size:418×69
式が複雑なので、まず分子部分を計算します。

 0.8+(100-101.8)/4
=0.8-0.45=0.35

求めた分子部分を分母(購入価格)で除し、100を乗じてパーセント(%)単位にします。

 0.35÷101.8×100=0.343…%
(小数点以下第3位を四捨五入)0.34%

よって、正解は0.34(%)になります。

〔②について〕
外貨預金の預入時にはTTS、円換算時にはTTBを使います。

預入時のTTS(132.75円)で30,000米ドル用意するのに必要な円貨は、

 132.75円×30,000米ドル=3,982,500円

30,000米ドルを年利1%で1年間預け入れた場合の利息額は、

 30,000米ドル×1%×1年=300米ドル

満期時の元利合計額は「30,000+300=30,300米ドル」ということがわかります。これを満期時のTTB(133円)で円換算すると、

 30,300米ドル×133円=4,029,900円

[年換算した運用益]
 4,029,900円-3,982,500円=47,400円
[年換算した運用利回り]
 47,400円÷3,982,500円×100=1.190…%
(小数点以下第3位を四捨五入)1.19%

よって、正解は1.19(%)になります。