FP2級 2023年1月 実技(金財:個人)問5

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問5

Mさんは、Aさんに対して、Y銀行の米ドル建定期預金について説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
  1. 「米ドル建定期預金の預入時において、円貨を米ドルに換える際に適用されるTTSは、当該預金の取扱金融機関が独自に決定しており、Y銀行と他の金融機関では異なることがあります」
  2. 「米ドル建定期預金の魅力は、現時点において、円建ての預金と比べて相対的に金利が高いことにあります。ただし、満期時の為替レートが預入時に比べて円高ドル安に変動した場合、円換算の運用利回りがマイナスになる可能性があります」
  3. 「満期時に為替差損が生じた場合、当該損失の金額は、所得税において、不動産所得の金額と損益通算することができます」

正解 

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分野

科目:C.金融資産運用
細目:6.外貨建て商品

解説

  1. 〇適切。TTSとTTBは、基準レートとなるTTMに為替手数料を上乗せする形で各金融機関ごとに定めているので、他の金融機関では異なる場合があります。仮にTTMが1米ドル100円、為替手数料が1米ドル当たり1円だとすると、TTSは101円、TTBは99円になります。
  2. 〇適切。円高は外貨投資において円換算の運用利回りのマイナス要因です。例えば、1米ドル=100円のときに外貨預金を預け入れ、1米ドル=95円のときに円に戻して引き出すと、1米ドル当たり5円の為替差損が生じることになります。
  3. ×不適切。為替差損益は、雑所得として課税されます。雑所得の損失は損益通算の対象外ですから、為替差損を不動産所得の金額と損益通算することはできません。