〔①について〕
Aさんの収入は、事業所得、不動産所得、一時所得の3つです。

【事業所得】
設例より500万円（青色申告特別控除後）

【不動産所得】
設例より▲40万円（土地の取得に係る負債の利子20万円を含む ）

【解約返戻金 … 一時所得】
一時所得は以下の式で求めます。解約返戻金が収入金額、正味払込保険料が支出金額に相当するので、

　560万円－500万円－50万円＝10万円
　10万円×1／2＝5万円

不動産所得の損失のうち、"土地の取得に要した借入金の利子"の額は他の所得と損益通算することができません。したがって、不動産所得の損失のうち事業所得の金額と損益通算できる額は「40万円－20万円＝20万円」となります。

以上より総所得金額は、

　500万円＋▲20万円＋5万円＝485万円

よって、正解は4,850,000(円)になります。

〔②について〕
2020年(令和2年)より、基礎控除が10万円増額されるとともに所得制限が追加されています。Aさんのように納税者本人の合計所得金額が2,400万円以下の場合、控除額は48万円です。
よって、正解は480,000(円)になります。

〔③について〕
所得税額は「課税総所得金額×税率」の算式で求めます。課税総所得金額は270万円なので、速算表の「195万円超330万円以下」の区分の式を使って計算します。

　2,700,000円×10％－97,500円＝172,500円

よって、正解は172,500(円)になります。