FP2級 2023年5月 実技(金財:生保)問6

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問6

Mさんは、Aさんに対して、Aさんが現在加入している生命保険の見直しについて説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
  1. 「公的介護保険の保険給付は、主に訪問介護や通所介護(デイサービス)などの現物給付による介護サービスです。現在加入している生命保険の死亡保険金額を減額し、民間の介護保険に新規加入することで、一定額の介護年金や介護一時金の保障を準備することは検討に値すると思います」
  2. 「医療保障については、保障が一生涯続く終身医療保険に見直しを行うことも検討事項の1つです。終身医療保険は、保障内容を変更しなければ、主契約の保険料は保険期間の途中で上がることはありません」
  3. 「現在加入している定期保険特約付終身保険を見直す方法として、契約転換制度の活用が考えられます。契約転換時の告知や医師の診査は不要で、健康状態にかかわらず、保障内容を見直すことができます」

正解 

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分野

科目:B.リスク管理
細目:3.生命保険

解説

  1. 〇適切。公的介護保険では保険適用で介護サービスを受けることができますが、現金の給付はありません。介護が必要になるとこれまでと同じ収入を得られなくなったり、介護費用がかさむことで生活が圧迫されるリスクがあるので、まとまった保険金が支給される民間保険に加入することも検討に値します。
    Aさんの家庭はちょうど長女Cさんが独立し、必要保障額が低くなるタイミングなので、死亡保険金額を減額してその浮いた保険料を民間の介護保険に充てるというのは適切な提案と言えます。
  2. 〇適切。1度大きな病気になったり持病を抱えていたりすると、希望する条件で保険に加入できなかったり、保険料が高くなったりするリスクがあります。終身型の医療保険は保険料が一定で、早く入ったほうが月々の保険料負担は少なくて済むので、後々を考えて今加入を提案することは適切と言えます。
  3. ×不適切。契約転換制度とは、現在加入している生命保険の積立部分や積立配当金を転換(下取り)価格として、新しい契約の一部に充てる方法です。転換する際には告知や医師の診査が必要になります