FP2級 2023年9月 実技(FP協会:資産設計)問6

問6

藤原さんは、勤務先に企業年金がないため、HT社を運営管理機関とする個人型確定拠出年金(以下「iDeCo」という)に加入することを検討しており、下記<資料>を示してFPの小山さんに質問をした。小山さんの説明のうち、最も不適切なものはどれか。
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  1. 「HT社が扱う商品の中から1つだけを運用商品として、選択することはできません。」
  2. 「選択した運用商品は、iDeCo加入中、原則として、いつでも変更することができます。」
  3. 「運用商品のうち投資信託には、国内株式型や国内債券型など投資対象となる資産によって分類されるものもありますが、バランス型のように複数資産を組み合わせたものもあります。」
  4. 「運用商品には、保険商品や定期預金等の元本確保型商品があり、所定の利息が上乗せされますが、金利情勢によっては利息額を手数料が上回る場合もあります。」

正解 1

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:6.企業年金・個人年金等

解説

  1. [不適切]。iDeCoでは、金融機関の商品ラインアップからどのように組み合わせることも自由です。1つだけを選択することもできます。
  2. 適切。iDeCoでは、運用商品の変更(スイッチング)や掛金の配分割合の変更を、いつでも無料ですることができます。
  3. 適切。<資料>の商品ラインアップにもあるように、バランス型とよばれる商品があります。バランス型は、国内外の株式、債券、REITに一定割合ごとに分散投資するファンドで、これ1つに投資することでリスク分散をすることができるものです。
  4. 適切。iDeCoでは保険や定期預金などの元本確保型商品も用意されています。元本確保型商品は、満期まで保有すれば元本割れせず所定の利息が上乗せされるものの、iDeCoでは毎月171円の共通の手数料があるので、少なくともこの手数料を上回る利息を得られる商品でなければ元本を下回ることになります。
したがって不適切な記述は[1]です。