FP2級 2024年1月 実技(FP協会:資産設計)問8

問8

山岸さんは、所有しているマンションを賃貸している。下記<資料>に基づく2023年分の所得税に係る不動産所得の金額として、正しいものはどれか。なお、<資料>以外の収入および支出等はないものとし、青色申告特別控除は考慮しないものとする。

<資料:2023年分の賃貸マンションに係る収入および支出等>
  • 賃料収入(総収入金額):126万円
  • 支出
    銀行へのローン返済金額:73万円(元金50万円、利息23万円)
    管理費等:18,000円
    管理業務委託費:63,000円
    火災保険料:7,000円
    固定資産税:125,000円
    修繕費:38,500円
  • 減価償却費:246,000円
  • 支出等のうち必要経費となるものは、すべて2023年分の所得に係る必要経費に該当するものとする。
  1. 32,500円
  2. 278,500円
  3. 532,500円
  4. 778,500円

正解 3

分野

科目:E.不動産
細目:6.不動産の賃貸

解説

不動産所得は「総収入金額-必要経費(-青色申告特別控除額)」の式で算出します。

【総収入金額】
  • 賃料収入:126万円
【必要経費】
不動産収入を得るために必要と認められた経費で、固定資産税・修繕費・減価償却費などが該当します。借入金の返済額のうち、借入金の利息については経費となりますが、元金返済部分は経費として認められません。
  • 銀行へのローン返済金額:利息23万円
  • 管理費等:18,000円
  • 管理業務委託費:63,000円
  • 火災保険料:7,000円
  • 固定資産税:125,000円
  • 修繕費:38,500円
  • 減価償却費:246,000円
よって、必要経費の合計は、
 23万円+18,000円+63,000円+7,000円+125,000円+38,500円+246,000円=727,500円

以上より求める不動産所得は、

 1,260,000円-727,500円=532,500

したがって正解は[3]です。