FP2級 2024年5月 実技(FP協会:資産設計)問4

問4

大津さんは、投資信託への投資を検討するに当たり、FPの細井さんから候補である3ファンドの過去3年間の運用パフォーマンスについて説明を受けた。FPの細井さんが下記<資料>に基づいて説明した内容の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句および数値の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
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  • 無リスク金利は0.50%とする。
<FPの細井さんの説明>
  • 「資料の過去3年間の実績から比較すると、一番リスクが高いのは()といえます。」
  • 「シャープレシオにより投資効率を考えると、最も効率的なのは()で、そのシャープレシオの値は()です。」
  1. (ア)KXファンド (イ)KYファンド (ウ)1.50
  2. (ア)KYファンド (イ)KZファンド (ウ)0.45
  3. (ア)KZファンド (イ)KXファンド (ウ)0.80
  4. (ア)KZファンド (イ)KYファンド (ウ)1.25

正解 4

分野

科目:C.金融資産運用
細目:9.ポートフォリオ運用

解説

〔(ア)について〕
リスクとは、目的に対する不確実性の度合いです。標準偏差は、数値群のバラツキ具合を表す指標のひとつであり、値が大きければバラツキが大きい、反対に値が小さければバラツキが小さいと判断できます。数値群のバラツキが大きいほど不確実性も高まるため、標準偏差の大きさ=リスクの大きさと考えることができます。よって、リスクが一番高いのは標準偏差が一番大きいKZファンドです。

〔(イ)、(ウ)について〕
シャープレシオは、リスクとリターンの関係を示す投資効率の良さを数値化したもので、数値の大きい方がより効率的に運用できていると考えられます。

 シャープレシオ=ファンドの収益率-安全資産利益率標準偏差

それぞれのファンドのシャープレシオは、
  • KXファンド 5.70%-0.50%6.50%=0.8
  • KYファンド 3.00%-0.50%2.00%=1.25
  • KZファンド 4.50%-0.50%10.00%=0.4
シャープレシオが最も大きく、効率的に運用されたと評価されるのはKYファンドであり、そのシャープレシオの値は1.25です。

したがって適切な組合せは[4]です。