FP2級 2024年5月 実技(FP協会:資産設計)問39

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問39

裕子さんは、老齢年金の繰上げ受給を検討しており、FPの飯田さんに質問をした。裕子さんの老齢基礎年金の繰上げ受給に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 「老齢基礎年金の繰上げ請求を行った場合の年金額は、0.4%に繰上げ請求月から65歳に達する月の前月までの月数を乗じた率に基づき減額されます。」
  2. 「老齢厚生年金の繰上げ請求を行うことができる人が老齢基礎年金の繰上げ請求をする場合、老齢厚生年金も同時に繰上げ請求しなければなりません。」
  3. 「老齢基礎年金と併せて付加年金を受給できる人が老齢基礎年金の繰上げ請求をした場合、付加年金も減額されて繰上げ支給されます。」
  4. 「20歳から60歳になるまでの間に保険料を納めていなかった期間がある人については、老齢基礎年金の繰上げ請求をした後であっても、国民年金に任意加入することができます。」

正解 4

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:5.公的年金

解説

  1. 適切。年金を繰上げすると、本来受給開始できる65歳の前月から繰上げ請求を行った月までの月数に0.4%を乗じた割合で、年金が減額されます。
  2. 適切。老齢基礎年金と老齢厚生年金の繰上げ請求は、同時に行わなければなりません。このため、老齢基礎年金の繰上げ請求をする場合は、老齢厚生年金も同時に繰上げ請求しなければなりません。
  3. 適切。付加年金は、老齢基礎年金の繰上げおよび繰下げに連動するため、老齢基礎年金と同じ割合で減額または増額されます。
  4. [不適切]。老齢基礎年金の繰上げ支給を受けている場合は、国民年金の任意加入被保険者になることはできません。他にも保険料免除・猶予期間に係る追納ができなくなるなどの制限があります。
したがって不適切な記述は[4]です。