FP2級 2024年5月 実技(金財:個人)問2

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問2

Mさんは、Aさんに対して、公的年金制度の老齢給付について説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
  1. 「Aさんが老齢厚生年金の繰上げ支給を請求する場合、老齢基礎年金の繰上げ支給の請求も同時に行わなければなりません」
  2. 「Aさんが75歳0カ月で老齢基礎年金および老齢厚生年金の繰下げ支給の申出をする場合、それぞれの年金額の増額率は70%となります」
  3. 「Aさんおよび妻Bさんは、1961年4月2日以降生まれであるため、いずれも報酬比例部分のみの特別支給の老齢厚生年金を受給することはできません」

正解 

××

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:5.公的年金

解説

  1. 〇適切。老齢基礎年金と老齢厚生年金の繰上げ支給は、同時にする必要があります。このため、老齢厚生年金の繰上げ支給を請求するときは、その請求と同時に老齢基礎年金の繰上げ請求もしなければなりません。
  2. ×不適切。老齢基礎年金・老齢厚生年金の繰下げ支給による年金の増額率は「繰り下げた月数×0.7%」です。75歳で繰下げ支給を申し出ると120カ月を繰下げられることになり、そのときの増額率は「120月×0.7%=84%」です。
  3. ×不適切。特別支給の老齢厚生年金の支給対象は、1961年4月1日以前の生まれの男性、1966年4月1日以前の生まれの女性です。Aさんは男性で1964年(昭和39年)11月10日生まれなので受給することはできませんが、Bさんは女性で1964年(昭和39年)7月8日生まれなので64歳から受給することができます。
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