FP2級 2024年5月 実技(金財:生保)問10

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問10

所得税における損益通算に関する以下の文章の空欄①~③に入る最も適切な語句を、下記の〈語句群〉のなかから選び、その記号を解答用紙に記入しなさい。

 「損益通算の対象となる不動産所得、()所得、譲渡所得、()所得の4つの所得金額の計算上生じた損失の金額がある場合には、一定の順序に従ってこれを他の各種所得の金額から控除します。
 損益通算は、第一次通算、第二次通算、第三次通算の順に行われます。第一次通算では、不動産所得または()所得の金額の計算上生じた損失の金額を、給与所得などの経常所得の金額から控除します。また、譲渡所得の金額の計算上生じた損失の金額があるときは、()所得の金額から控除します。第一次通算によってもなお控除しきれない損失の金額がある場合は、第二次通算および第三次通算を行うことになります」
  1. イ.配当
  2. ロ.事業
  3. ハ.一時
  4. ニ.雑
  5. ホ.山林

正解 

分野

科目:D.タックスプランニング
細目:4.損益通算

解説

損益通算には定められた手順があります。FPの試験では第一次通算のみが問われることが多いのですが、全容を把握しておくとよいでしょう。
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〔①、②について〕
損益通算をすることができるのは、不動産所得・事業所得・山林所得・譲渡所得で生じた損失に限られるので、空欄には「事業」または「山林」が当てはまります。
①は第一次通算で経常所得グループの所得から損失を控除するとあるので、事業所得と判断できます。したがって、②は山林所得です。
よって、①は[ロ]の事業(所得)、②は[ホ]の山林(所得)が正解となります。

〔③について〕
譲渡所得の損失は、最初に同じ臨時所得グループである一時所得(2分の1前の額)から控除します。
よって、正解は[ハ]の一時(所得)になります。