FP2級 2025年1月 実技(金財:個人)問2
問2
Mさんは、Aさんに対して、公的年金制度等の各種取扱いについて説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。- 「Aさんが希望すれば、66歳以後、老齢基礎年金および老齢厚生年金の繰下げ支給の申出をすることができます。仮に、Aさんが75歳で老齢基礎年金の繰下げ支給の申出をした場合、当該年金額の増額率は48%となります」
- 「Aさんは、国民年金の付加保険料を納付することができます。仮に、Aさんが付加保険料を120月納付し、65歳から老齢基礎年金を受け取る場合、老齢基礎年金の額に付加年金として年額24,000円が上乗せされます」
- 「Aさんは、老後の年金収入を増やす方法として、確定拠出年金の個人型年金に加入することができます。Aさんが拠出することができる掛金の限度額は、年額276,000円です」
① | ② | ③ |
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正解
① | ② | ③ |
× | 〇 | × |
分野
科目:A.ライフプランニングと資金計画細目:5.公的年金
解説
- ×不適切。48%ではありません。繰下げ支給による年金の増額率は「繰り下げた月数×0.7%」です。75歳で繰下げ支給を申し出ると「12月×10年=120カ月」を繰下げたことになるので、そのときの増額率は「120月×0.7%=84%」です。
- 〇適切。付加年金は、国民年金の第1号被保険者が国民年金保険料に加えて月額400円の付加保険料を納付することで、将来受け取る老齢基礎年金に年額「200円×付加保険料納付月数」の付加年金が加算される制度です。
付加保険料納付月数が120月であれば、付加年金の額(年額)は「200円×120月=24,000円」になります。 - ×不適切。確定拠出年金の個人型年金(iDeCo)の掛金体系は以下のようになっています。Aさんのような自営業者は国民年金の第1号被保険者なので、拠出限度額は年額816,000円(月額換算で68,000円)です。
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