FP2級 2025年5月 実技(FP協会:資産設計)問7

問7

さまざまな金融商品等の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 決済用預金は、「無利息」「要求払い」「決済サービスを提供できること」という3つの条件を満たした預金であり、法人も個人も預け入れることができる。
  2. スーパー定期の預入れには期日指定方式と定型方式があるが、自動継続扱いにすることができるのは定型方式に限られている。
  3. 普通銀行などが取り扱う退職金専用定期預金は、支給された退職金の範囲内で預入れができるが、退職金を受け取ってから預入れまでの期間は無制限である。
  4. 信託銀行等が取り扱う遺言信託では、遺言書の内容を変更する場合には所定の手数料が必要となる。

正解 3

分野

科目:C.金融資産運用
細目:2.預貯金・金融類似商品

解説

  1. 適切。決済用預金とは、①無利息、②要求払い、③決済サービス提供可能、という3要件を満たす預金です。個人でも法人でも選択することができます。
  2. 適切。スーパー定期預金には、満期日を自由に指定できる期日指定方式と、1カ月・1年・5年など決まった期間から選択する定型方式があります。自動継続扱いとは、満期になった際、従前と同じ条件で預金が継続する仕組みですが、自動継続扱いとするのは定型方式に限られます。期日指定方式では継続後の期間が確定できないためです。
  3. [不適切]。無制限ではありません。退職金専用定期預金は、その名のとおり退職金を預け入れる際に利用できる定期預金で、通常の定期預金よりも高い優遇金利が適用されるものです。利用するには退職金を受け取ってから 1~3年以内に預け入れることが要件とされています。
  4. 適切。遺言信託は、信託銀行等が遺言書の作成補助、保管、相続開始後の執行までを引き受けるサービスです。遺言書の内容を変更することは何回でも可能ですが、証書の作成費用などの所定の手数料が発生します。
したがって不適切な記述は[3]です。