FP2級 2025年5月 実技(FP協会:資産設計)問13
問13
片岡秀雄さんが保険契約者(保険料負担者)および被保険者として加入している下記<資料>の生命保険の保障内容に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる数値を計算しなさい。なお、保険金および給付金の支払事由が生じたときにおいて、特約を含む保険契約は有効に継続しているものとし、秀雄さんはこれまでに<資料>の保険から、保険金・給付金を一度も受け取っていないものとする。また、各々の記述はそれぞれ独立した問題であり、相互に影響を与えないものとする。

- 秀雄さんが現時点で、肺炎で8日間継続して入院し、退院してから5日後に同じ病気で再度2日間継続して入院した場合(いずれも手術は受けていない)、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は(ア)万円である。
- 秀雄さんが現時点で、初めてがん(悪性新生物)と診断され、治療のため24日間継続して入院し、その間に約款所定の手術(給付倍率40倍)を1回受けた場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は(イ)万円である。
- 秀雄さんが現時点で、交通事故で死亡(入院・手術なし)した場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は(ウ)万円である。
- 約款所定の手術は、<資料1>および<資料2>の保険ともに該当するものである。
(ア)万円 |
(イ)万円 |
(ウ)万円 |
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正解
(ア) 3(万円) |
(イ) 694(万円) |
(ウ) 5,610(万円) |
分野
科目:B.リスク管理細目:3.生命保険
解説
〔(ア)について〕
<資料1>
180日以内に同じ病気で再入院した場合は1回の入院とみなされますが、再入院は退院から5日後なので、再入院した2日間も入院日数に含まれます。
入院日数は計「8日+2日=10日」、入院5日目から保障されるため支払対象日数は「10日-4日=6日」です。
<資料2> 対象なし
よって、正解は3万円になります。
〔(イ)について〕
<資料1>
がん(悪性新生物)は、三大疾病保障定期保険特約保険の対象となります。入院5日目から保障されるものの対象日数は「24日-4日=20日」です。
<資料1>から支払われる保険金は、
500万円+10万円+20万円=530万円
<資料2>
<資料2>から支払われる保険金は、
24万円+100万円+40万円=164万円
以上より、支払われる保険金・給付金の合計は、
530万円+164万円=694万円
よって、正解は694万円です。
〔(ウ)について〕
<資料1>
終身保険と定期保険特約保険は死因に関係なく支払われます。
100万円+2,000万円+500万円+3,000万円=5,600万円
<資料2>
交通事故による死亡のため、死亡給付金(ガン以外による死亡)のみが対象になります。ガン以外による死亡では、がん入院給付金日額の10倍と記載されているため、
5,600万円+10万円=5,610万円
よって、正解は5,610万円になります。
<資料1>
180日以内に同じ病気で再入院した場合は1回の入院とみなされますが、再入院は退院から5日後なので、再入院した2日間も入院日数に含まれます。
入院日数は計「8日+2日=10日」、入院5日目から保障されるため支払対象日数は「10日-4日=6日」です。
- 疾病入院特約 5,000円×6日=3万円
<資料2> 対象なし
よって、正解は3万円になります。
〔(イ)について〕
<資料1>
がん(悪性新生物)は、三大疾病保障定期保険特約保険の対象となります。入院5日目から保障されるものの対象日数は「24日-4日=20日」です。
- 三大疾病保障定期保険特約保険 500万円
- 疾病入院給付金 5,000円×20日=10万円
- 手術給付金 5,000円×40倍=20万円
<資料1>から支払われる保険金は、
500万円+10万円+20万円=530万円
<資料2>
- がん入院給付金 1万円×24日=24万円
- がん診断給付金 100万円
- 手術給付金 1万円×40倍=40万円
<資料2>から支払われる保険金は、
24万円+100万円+40万円=164万円
以上より、支払われる保険金・給付金の合計は、
530万円+164万円=694万円
よって、正解は694万円です。
〔(ウ)について〕
<資料1>
終身保険と定期保険特約保険は死因に関係なく支払われます。
- 終身保険 100万円
- 定期保険特約保険 2,000万円
- 三大疾病保障定期保険特約保険 500万円
- 災害割増特約保険 3,000万円
100万円+2,000万円+500万円+3,000万円=5,600万円
<資料2>
交通事故による死亡のため、死亡給付金(ガン以外による死亡)のみが対象になります。ガン以外による死亡では、がん入院給付金日額の10倍と記載されているため、
- 死亡給付金 1万円×10倍=10万円
5,600万円+10万円=5,610万円
よって、正解は5,610万円になります。
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