ライフプラン策定上の資金計画(全44問中38問目)

No.38

住宅ローン(全期間固定金利型)の一部繰上げ返済に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
2014年5月試験 問8
  1. 住宅ローンの一部繰上げ返済には、毎月の返済額を変更せずに残りの返済期間を短くする返済期間短縮型と、返済期間を変更せずに毎月の返済額を減額する返済額軽減型がある。
  2. 繰上げ返済額などの他の条件が同一であれば、返済額軽減型の繰上げ返済は返済期間短縮型の繰上げ返済よりも利息の軽減効果が大きい。
  3. 繰上げ返済は、繰上げ返済額が一定額であれば、返済期間短縮型、返済額軽減型ともに、繰上げ実行時期が早ければ早いほど利息の軽減効果が大きくなる。
  4. 民間金融機関の住宅ローンを繰上げ返済する場合、金融機関により最低返済額や必要となる手数料が異なるため、事前に確認する必要がある。

正解 2

問題難易度
肢16.2%
肢281.8%
肢38.3%
肢43.7%

解説

  1. 適切。住宅ローンの繰上げ返済には、毎月の返済額は同じで残りの返済期間を短縮する期間短縮型と、返済期間は変更しないで毎月の返済額を減額する返済額軽減型があります。
    Aさんが住宅ローンの一部繰上げ返済をする場合、毎月の返済額を変更せずに返済期間を短縮する期間短縮型よりも、返済期間を変更せずに毎月の返済額を減らす返済額軽減型の方が、利息軽減効果が高くなる。2024.9-9-4
    住宅ローンの一部繰上げ返済では、繰上げ返済額や金利等の他の条件が同一であれば、毎回の返済額を変えずに返済期間を短縮する返済期間短縮型よりも返済期間を変えずに毎回の返済額を少なくする返済額軽減型の方が支払利息の軽減効果は大きい。2024.5-9-3
  2. [不適切]。他の条件が同じならば、利息軽減効果が大きいのは期間短縮型の返済になります。
  3. 適切。繰上げ返済による利息軽減効果は、期間短縮型、返済額軽減型のどちらでも、実行時期が早い(借入期間の初期である)ほど大きくなります。
  4. 適切。民間金融機関の住宅ローンを繰上げ返済の手続きは、金融機関ごとに最低返済額や事務手数料が異なります。
したがって不適切な記述は[2]です。