リスク管理と保険(全46問中34問目)

No.34

生命保険を活用した事業活動のリスク管理に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
養老保険を活用して法人の役員・従業員の福利厚生の充実を図ることができる。これは福利厚生プランやハーフタックスプランなどと呼ばれている。
具体的には、契約者(=保険料負担者)を法人とし、死亡保険金受取人を被保険者の遺族、満期保険金受取人を()とすることにより、支払保険料の()の金額を福利厚生費として損金に算入することができる。ただし、この経理処理が認められるためには、被保険者とする役員・従業員の普遍的加入等の要件を満たす必要がある。
また、役員の死亡退職金の原資のほか、役員勇退時の退職慰労金の原資を準備するために、長期平準定期保険や()を活用することができる。
2015年9月試験 問20
  1. (ア)法人 (イ)2分の1 (ウ)逓増定期保険
  2. (ア)被保険者 (イ)3分の1 (ウ)逓増定期保険
  3. (ア)被保険者 (イ)2分の1 (ウ)逓減定期保険
  4. (ア)法人 (イ)3分の1 (ウ)逓減定期保険

正解 1

問題難易度
肢177.1%
肢22.7%
肢315.9%
肢44.3%

解説

〔(ア)、(イ)について〕
ハーフタックスプランとは、以下の契約形態を満たす養老保険で、支払保険料の2分の1を福利厚生費として損金算入することができます。
  • 契約者:法人
  • 被保険者:全役員・全従業員
  • 死亡保険金受取人:被保険者の遺族
  • 満期保険金受取人:法人
したがって、(ア)=法人、(イ)=2分の1になります。

〔(ウ)について〕
役員の死亡退職金に備えつつ退職慰労金の原資を準備するためには、死亡保険金があり、かつ、解約返戻金のピークが長く続く保険を選択するのが適切です。この条件を満たし、よく活用されるのが長期平準定期保険や逓増定期保険です。

したがって、(ウ)=逓増定期保険になります。

以上より、正しい組合せは[1]です。