FP2級過去問題 2014年1月学科試験 問20

問20

損害保険を利用した家庭のリスク管理に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. Aさんは、火災や台風の突風による自宅の損害に備えて、建物と家財を保険の対象とした火災保険の契約をした。
  2. Bさんは、中学校に自転車通学する子どもが歩行者と接触事故を起こして法律上の損害賠償責任を負った場合に備えて、個人賠償責任保険を付帯した普通傷害保険の契約をした。
  3. Cさんは、子どもの出産や育児のために就業できずに収入が途絶える場合に備えて、所得補償保険の契約をした。
  4. Dさんは、新車を購入した際、車両に対するいたずらや盗難に遭った場合に備えて、車両保険を付けた自動車保険の契約をした。

正解 3

問題難易度
肢17.1%
肢28.6%
肢375.7%
肢48.6%

解説

  1. 適切。火災保険は、火災のほかに、落雷、爆発、風災・ひょう災・雪災、消防活動による水濡れ等が保険金の支払い対象になります。台風の突風による損害は風災に当たるので、火災保険を契約するのは適切です。
  2. 適切。個人賠償責任保険は、日常生活で起きた偶発的な事故によって、他人の身体や生命、財物に損害を与えたことにより負った法律上の賠償責任による損害を補償する保険です。自転車事故によって生じた損害も補償対象になります。
  3. [不適切]。所得補償保険は、ケガや病気で就業不能になった場合の所得を補償するものです。出産や育児はケガや病気ではないので、支払いの対象外になります。
    出産のために就業できずに収入が途絶える場合に備えて、所得補償保険を契約した。2016.5-19-4
    勤めている会社が倒産して失業し、収入が途絶えた場合に備えて、所得補償保険に加入した。2015.9-19-4
  4. 適切。自動車保険の車両保険は、車同士の事故や自損事故(一般条件のみ)のほかにも、火災・爆発、風災、水災、落書き・いたずら盗難などの場合にも保険金支払いの対象になります。※故障や地震・噴火またはこれらによる津波によって生じた損害は補償されません。
したがって不適切な記述は[3]です。