マーケット環境の理解(全27問中25問目)

No.25

経済指標に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
2013年9月試験 問21
  1. 消費者物価指数は、全国の世帯が購入する財やサービスの価格等を総合した物価の変動をとらえたもので、各種経済施策や公的年金の年金額の改定などに利用されている。
  2. 企業物価指数は、企業間で取引される財に関する価格の変動をとらえたもので、総務省により公表されている。
  3. 景気動向指数は、景気の現状把握および将来予測に資するために作成された指標であり、CI(コンポジット・インデックス)の一致指数が上昇しているときは、景気の後退局面と判断される。
  4. 完全失業率は、全国の公共職業安定所に登録されている求人数を求職者数で除して算出される。

正解 1

問題難易度
肢148.3%
肢219.3%
肢317.0%
肢415.4%

解説

  1. [適切]。消費者物価指数は、全国の世帯が購入する財やサービスの価格等を総合した物価の変動を指数化したもので、総務省が毎月作成しています。世帯の消費構造を一定のものに固定し、これに要する費用が物価の変動によりどう変化したかを指数値で表したもので、各種経済施策や公的年金の年金額の改定などに利用されています。
  2. 不適切。企業物価指数は、企業間で取引される財に関する価格の変動を指数化したもので、日本銀行が毎月公表しています。なお、サービスの価格は含みません。
  3. 不適切。景気動向指数は、景気の現状把握および将来予測のために作成された指標です。CI(コンポジット・インデックス)とDI(ディフュージョン・インデックス)があり、景気に連動して「先行指数」「一致指数」「遅行指数」の3種類の指数を統合することによって作成されます。
    CIは、主に景気変動の大きさやテンポを表しており、各指標の前月からの変化率を合成し算出しますが、一般的にCI一致指数が上昇しているときは景気の拡張局面、低下しているときは後退局面と判断されます。
    景気動向指数は、景気の現状把握および将来予測に資するために作成された指標であり、コンポジット・インデックス(CI)とディフュージョン・インデックス(DI)がある。2021.5-21-1
    景気動向指数は、景気の現状把握および将来予測に資するために作成された指標であり、CI(コンポジット・インデックス)の一致指数が上昇しているときは、景気の後退局面と判断される。2015.10-21-3
  4. 不適切。完全失業率は、労働力人口に占める完全失業者数の割合を示します。全国の公共職業安定所に登録されている求人数を求職者数で除して算出される数値は、有効求人倍率です。
    完全失業率は、全国の公共職業安定所に登録されている求人数を求職者数で除して算出される。2015.10-21-2
したがって適切な記述は[1]です。