FP2級過去問題 2021年5月学科試験 問21
問21
景気動向指数に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。- 景気動向指数は、景気の現状把握および将来予測に資するために作成された指標であり、コンポジット・インデックス(CI)とディフュージョン・インデックス(DI)がある。
- 景気動向指数に採用されている指標は、先行指数が11系列、一致指数が10系列、遅行指数が9系列の合計30系列となっている。
- コンポジット・インデックス(CI)は、採用系列の各月の値を3ヵ月前と比べた変化の方向を合成して作成した指数であり、景気拡張の動きの各経済部門への波及度合いの測定を主な目的としている。
- 景気転換点の判定には、一致指数を構成する個別指標ごとに統計的手法を用いて山と谷を設定し、谷から山に向かう局面にある指標の割合を算出したヒストリカル・ディフュージョン・インデックス(DI)が用いられている。
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正解 3
問題難易度
肢17.8%
肢227.2%
肢341.2%
肢423.8%
肢227.2%
肢341.2%
肢423.8%
分野
科目:C.金融資産運用細目:1.マーケット環境の理解
解説
- 適切。景気動向指数は、総合的に景気の状況を判断するために、雇用や生産、消費などの指標を使って算出されるもので、毎月、内閣府が発表します。景気動向指数にはコンポジット・インデックス(CI)とディフュージョン・インデックス(DI)があり、2008年4月以降はCIを中心に公表されています。景気動向指数は、景気の現状把握および将来予測に資するために作成された指標であり、CI(コンポジット・インデックス)の一致指数が上昇しているときは、景気の後退局面と判断される。(2015.10-21-3)景気動向指数は、景気の現状把握および将来予測に資するために作成された指標であり、CI(コンポジット・インデックス)の一致指数が上昇しているときは、景気の後退局面と判断される。(2013.9-21-3)
- 適切。景気動向指数は「先行指数」「一致指数」「遅行指数」の3つに分類され合計で30系列が採用されています。
- [不適切]。コンポジット・インデックス(CI)及びディフュージョン・インデックス(DI)が表すのは以下の変化です。
- コンポジット・インデックス(CI)
- 景気変動の大きさやテンポ(量感)を測定することを目的とする指数。一般的に、CI一致指数が上昇している時は景気の拡張局面、低下している時は後退局面となる。
- ディフュージョン・インデックス(DI)
- 景気の各経済部門への波及の度合い(波及度)を測定することを主な目的とする指数。景気拡張局面では50%を上回り、後退局面では下回る傾向がある。
- 適切。景気転換点の判定にはヒストリカルDIが用いられます。一致指数を構成する個別指標ごとに統計的手法を用いて山と谷を設定し、谷から山に向かう局面をプラス、山から谷に向かう局面をマイナスとしてDIを算出します。一致指数が50%ラインを切るときが景気転換点で、下から上に切る時を景気の谷、上から下に切る時を景気の山といいます。
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