FP2級過去問題 2013年5月学科試験 問16
問16
任意加入の自動車保険に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。- 対物賠償保険では、自動車を運転中に誤ってその運転者自身の自宅(持家)に自動車を接触させ、その自宅に損害が生じた場合、保険金支払いの対象となる。
- 一般条件の車両保険では、洪水・高潮により自動車に損害が生じた場合、保険金支払いの対象となる。
- 人身傷害補償保険では、被保険者が自動車事故で死傷した場合、損害額から自己の過失割合分を除いて、保険金が支払われる。
- 対人賠償保険では、自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)から支払われる金額にかかわらず、保険金額を限度に、損害額と同額の保険金が支払われる。
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正解 2
問題難易度
肢17.0%
肢252.9%
肢310.4%
肢429.7%
肢252.9%
肢310.4%
肢429.7%
分野
科目:B.リスク管理細目:4.損害保険
解説
- 不適切。対物賠償保険は他人の物を壊した場合に損害額を補填するものです。対物賠償における「他人」とは、記名被保険者および運転者の父母・配偶者・子以外の人なので、被保険者本人の財物に生じた損害は保険金支払いの対象外です。
- [適切]。車両保険には、全ての損害を保証する「一般条件」と、車同士の事故に限って補償する「車対車+限定A(エコノミー型ともいう)」の2タイプがあります。洪水・高潮は、どちらのタイプの車両保険でも補償対象となります。
- 不適切。人身傷害補償保険は、示談を待たずに、自己の過失分を含めて、保険金額を限度に自己の保険会社から支払われます。人身傷害補償保険では、被保険者が被保険自動車の事故により死傷し損害を被った場合、過失相殺による減額をせずに、約款の定めに基づいて計算された損害額が保険金の支払い対象となる。(2018.5-16-3)人身傷害補償保険では、被保険者に過失がある自動車事故により被保険者が死傷した場合、その過失割合に相当する損害については補償の対象とならない。(2015.5-17-3)
- 不適切。対人賠償保険は、補償額の全額が保険金から支払われるものではなく、自賠責保険の不足額を補填するものです。
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