FP2級過去問題 2013年5月学科試験 問26

問26

下記の<資料>から求められるPER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)に基づく、X社株式とY社株式の株価の比較評価に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、X社とY社の業種および事業内容は同一の分類であるものとする。
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  1. PERではX社株式の方が割安、PBRではY社株式の方が割安と評価できる。
  2. PERではY社株式の方が割安、PBRではX社株式の方が割安と評価できる。
  3. PERとPBRのいずれにおいても、X社株式の方が割安であると評価できる。
  4. PERとPBRのいずれにおいても、Y社株式の方が割安であると評価できる。

正解 1

問題難易度
肢162.0%
肢215.2%
肢315.9%
肢46.9%

解説

PERとPBRは株式の割安性を測る指標で、どちらも低い値であるほど割安と評価されます。
PER(Price Earning Ratio)
株価が1株当たりの純利益の何倍になっているかを表す指標
PER(倍)=株価÷1株当たりの純利益
PBR(Price Book-Value Ratio)
企業について市場が評価した値段(時価総額)が、会計上の解散価値である純資産の何倍であるかを表す指標
PBR(倍)=株価÷1株当たりの純資産
上記の式に従って二社のPERとPBRを計算すると、

[X社]
PER=500円÷40円=12.5倍
PBR=500円÷500円=1倍

[Y社]
PER=800円÷50円=16倍
PBR=800円÷1,000円=0.8倍

PERで比較すると「X社<Y社」とX社の方が割安、PBRで比較すると「X社>Y社」とY社の方が割安と評価されます。よって[1]の記述が適切です。