FP2級過去問題 2015年10月学科試験 問16

問16

自動車損害賠償責任保険(以下「自賠責保険」という)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 自賠責保険では、運転者が被保険自動車を運行中に起こした事故により自動車や建造物等を損壊させた損害については、補償の対象とならない。
  2. 自賠責保険では、運転者が被保険自動車を運行中に起こした事故により運転者自身が死亡した場合、運転者の遺族に死亡保険金が支払われる。
  3. 二輪自動車および原動機付自転車の運行にあたって、自賠責保険の加入は任意ではなく強制とされている。
  4. 自賠責保険における保険金の限度額は、被害者1人につき、死亡による損害については3,000万円、傷害による損害については120万円である。

正解 2

問題難易度
肢118.0%
肢258.0%
肢310.7%
肢413.3%

解説

  1. 適切。自賠責保険の補償の対象は対人賠償事故に限定され、対物賠償事故は対象外です。
  2. [不適切]。自賠責保険では自己の補償は対象外なので、運転者が事故で死亡した場合でも運転者の遺族には死亡保険金は支払われません。
  3. 適切。二輪自動車(バイク)および原動機付自転車(原付)でも、自賠責保険への加入は強制となっています。
  4. 適切。自賠責保険の被害者1人に対する保険金の支払限度額は、死亡3,000万円、後遺障害4,000万円、傷害120万円になっています。
したがって不適切な記述は[2]です。