FP2級 2016年1月 実技(FP協会:資産設計)問6
問6
羽田さんは、課税口座で保有しているWS投資信託(追加型国内公募株式投資信託)の収益分配金を2024年12月に受け取った。WS投資信託の状況が下記<資料>のとおりである場合、次の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句または数値の組み合わせとして、正しいものはどれか。なお、羽田さんはこれまでに収益分配金を受け取ったことはないものとする。<資料>
[羽田さんが保有するWS投資信託の収益分配金受取時の状況]
- 収益分配前の個別元本
- 16,520円
- 収益分配前の基準価額
- 16,860円
- 収益分配金
- 500円
- 収益分配後の基準価額
- 16,360円
羽田さんが受け取った収益分配金のうち、収益分配前の基準価額から収益分配前の個別元本を差し引いた部分を(ア)といい、所得税および住民税が課税される。一方、羽田さんが受け取った収益分配金のうち、(ア)を除く部分を(イ)といい、非課税となる。
羽田さんには(イ)が支払われたため、収益分配後の個別元本は(ウ)円となる。
羽田さんには(イ)が支払われたため、収益分配後の個別元本は(ウ)円となる。
- (ア)元本払戻金(特別分配金) (イ)普通分配金 (ウ)16,520
- (ア)元本払戻金(特別分配金) (イ)普通分配金 (ウ)16,360
- (ア)普通分配金 (イ)元本払戻金(特別分配金) (ウ)16,520
- (ア)普通分配金 (イ)元本払戻金(特別分配金) (ウ)16,360
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正解 4
分野
科目:C.金融資産運用細目:3.投資信託
解説
〔(ア)、(イ)について〕
株式投資信託の収益分配金には普通分配金と元本払戻金(特別分配金)の2種類があり、その区別は個別元本と分配落ち後の基準価額の関係で決まります。具体的には、下図のように分配落ち後の基準価額に収益分配金を足したときに、個別の元本を上回る部分が「普通分配金」となり、それ以外の部分は「特別分配金」となります。左図のように普通分配金だけの場合には個別元本の額は変化しませんが、右図のように特別分配金が支払われた場合には収益分配後の個別元本の額は特別分配金の額だけ減ることになります。
よって、(ア)は普通分配金、(イ)は元本払戻金(特別分配金)です。
〔(ウ)について〕
本問では「収益分配前の基準価額>収益分配前の個別元本」なので、
収益分配後の個別元本は、「収益分配前の個別元本-特別分配金」で計算するので、
16,520円-160円=16,360円
以上より[4]の組合せが正解です。
株式投資信託の収益分配金には普通分配金と元本払戻金(特別分配金)の2種類があり、その区別は個別元本と分配落ち後の基準価額の関係で決まります。具体的には、下図のように分配落ち後の基準価額に収益分配金を足したときに、個別の元本を上回る部分が「普通分配金」となり、それ以外の部分は「特別分配金」となります。左図のように普通分配金だけの場合には個別元本の額は変化しませんが、右図のように特別分配金が支払われた場合には収益分配後の個別元本の額は特別分配金の額だけ減ることになります。
よって、(ア)は普通分配金、(イ)は元本払戻金(特別分配金)です。
〔(ウ)について〕
本問では「収益分配前の基準価額>収益分配前の個別元本」なので、
- 普通分配金=16,860円-16,520円=340円
- 特別分配金=500円-340円=160円
収益分配後の個別元本は、「収益分配前の個別元本-特別分配金」で計算するので、
16,520円-160円=16,360円
以上より[4]の組合せが正解です。
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