FP2級 2016年5月 実技(FP協会:資産設計)問13

問13

損害保険に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、いずれの保険も特約は付加していないものとする。
  1. ジョギング中に心臓発作を起こして入院した場合、普通傷害保険の保険金の支払い対象となる。
  2. 仕事中の事故で負傷し、数ヵ月間入院治療のため就業することがまったくできなかった場合、所得補償保険の保険金の支払い対象となる。
  3. 海外旅行中に食べた料理が原因で細菌性食中毒を起こして入院した場合、海外旅行傷害保険の保険金の支払い対象となる。
  4. 飼い犬が近所の子どもにかみついてケガをさせた場合、個人賠償責任保険の保険金の支払い対象となる。

正解 1

分野

科目:B.リスク管理
細目:4.損害保険

解説

  1. [不適切]。普通傷害保険は、急激かつ偶然な外来の事故により、身体に傷害を被った場合に保険金が支払われます。心臓発作は、ケガではなく病気のため支払いの対象とはなりません。
  2. 適切。所得補償保険は、病気やケガで働けなくなってしまったときに保険金を受け取ることができるものです。入院のほか、医師の指示による等の自宅療養の場合であっても就業不能であれば所得補償保険により喪失する所得を補うことができます。
  3. 適切。海外旅行傷害保険は、海外旅行中の傷害を補償する保険ですが、旅行中の細菌性食中毒や地震、噴火、津波による傷害も補償の対象となります。
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  4. 適切。個人賠償責任保険は、日常生活において他人にケガを負わせたり他人の財物に損害を与えたときに備える保険です。飼い犬が他人にケガをさせたときにも補償の対象です。
したがって不適切な記述は[1]です。