FP2級 2016年5月 実技(金財:個人)問1

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問1

Mさんは、Aさんに対して、Aさんの退職後の国民年金について説明した。Mさんが説明した以下の文章の空欄①~③に入る最も適切な語句または数値を、下記の〈語句群〉のイ~リのなかから選び、その記号を解答用紙に記入しなさい。
  1. 「Aさんは、X社を退職後、国民年金に()として加入することになります。国民年金の保険料は、2016年度については月額16,260円となっており、毎月の保険料の納期限は原則として翌月の末日です」
  2. 「パソコン教室の開業後に収入の減少等により国民年金の保険料を納めることが経済的に難しくなった場合は、保険料の免除を申請することができます。申請免除の場合、免除される保険料の額は、前年の所得額等に応じて、全額や4分の3など()種類があります。また、免除された期間の保険料は、追納することができますが、追納がない場合、その保険料免除期間は、所定の割合で老齢基礎年金の年金額に反映されます。仮に、Aさんが保険料の4分の3免除を受け、残り4分の1の保険料を納付し、その期間に係る保険料の追納や国民年金への任意加入を行わなかった場合、その保険料免除期間の月数の()に相当する月数が老齢基礎年金の年金額に反映されます」
  1. イ.第1号被保険者
  2. ロ.第2号被保険者
  3. ハ.第3号被保険者
  4. ニ.3
  5. ホ.4
  6. ヘ.5
  7. ト.2分の1
  8. チ.8分の5
  9. リ.8分の6

正解 

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:5.公的年金

解説

〔①について〕
国民年金の被保険者区分には、自営業者、自営業者の配偶者、学生、無職の人が加入する「第1号被保険者」、会社員や公務員が加入する「第2号被保険者」、第2号被保険者に扶養されている配偶者が加入する「第3号被保険者」があります。
Aさんは44歳で会社を退職して個人事業主として生計を立てていく予定ですので、第2号被保険者から個人事業主の人が加入する第1号被保険者に種別変更することになります。
よって、正解は[イ]の第1号被保険者になります。

〔②について〕
国民年金には免除制度がありますが、保険料の額が全額免除、4分の3免除、半額免除、4分の1免除という4種類あります。
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よって、正解は[ホ]の4(種類)になります。

〔③について〕
上表のように、2009年4月以降に4分の3免除を受けた期間は、その期間の月数の8分の5が老齢基礎年金の年金額に反映されます。
よって、正解は[チ]の8分の5になります。