FP2級 2016年9月 実技(金財:生保)問9

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問9

X社が現在加入している生命保険を現時点で解約した場合のX社の経理処理(仕訳)について、下記の<条件>を基に、空欄①~④に入る最も適切な語句または数値を、下記の〈語句群〉のイ~ヌのなかから選び、その記号を解答用紙に記入しなさい。

<条件>
  • X社が解約時までに支払った保険料の総額は2,800万円である。
  • 解約返戻金の額は2,200万円である。
  • 配当等、上記以外の条件は考慮しないものとする。
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  1. イ.200
  2. ロ.600
  3. ハ.800
  4. ニ.1,100
  5. ホ.1,400
  6. ヘ.1,700
  7. ト.2,200
  8. チ.2,800
  9. リ.雑損失
  10. ヌ.雑収入

正解 

分野

科目:B.リスク管理
細目:3.生命保険

解説

契約時の年齢が54歳以前、保険期間満了が95歳ですので、現在加入している保険は長期平準定期保険に該当します。

〔①について〕
保険会社から受け取る解約返戻金の額が入ります。解約返戻金は2,200万円なので、借方に現金・預金として計上します。
よって、正解は[ト]の2,200(万円)になります。

〔②について〕
長期平準定期保険の支払保険料の経理処理は、保険期間の前半6割の期間と後半4割の期間で異なります。
前半6割の期間
支払保険料の2分の1を前払保険料として資産計上し、残り2分の1を定期保険料として損金算入する。
後半4割の期間
支払保険料全額と、前半6割で積み立てた資産(前払保険料)を均等に取り崩した額を損金算入する。
年払保険料が200万円で解約時までに支払った保険料の総額が2,800万円ということは、「2,800万円÷200万円=14年」にわたり加入したことになります。54歳で加入期間14年ということは加入したのは40歳であり、保険期間満了時95歳に対して73歳までは保険期間の前半6割期間になります。

前払保険料は解約時までに支払った保険料の総額2,800万円の1/2を資産計上していることから、「2,800万円×1/2=1,400万円」と計算できます。
よって、正解は[ホ]の1,400(万円)になります。

〔③について〕
解約返戻金と資産計上額を取り崩した額との差額は、「解約返戻金>資産計上額」ならば雑収入(貸方)、「解約返戻金<資産計上額」ならば雑損失(借方)として計上します。
本問の場合「解約返戻金2,200万円>資産計上額1,400万円」となるので、差額は雑収入として益金に参入します。
よって、正解は[ヌ]の雑収入になります。

〔④について〕
雑収入として計上するのは解約返戻金(現金・預金)と資産計上額(前払保険料)の差額800万円です。
よって、正解は[ハ]の800(万円)になります。