FP2級 2017年1月 実技(FP協会:資産設計)問36

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問36

秀樹さんは、60歳で定年退職し、WZ株式会社から退職一時金を受け取る予定である。秀樹さんの退職に係るデータが下記<資料>のとおりである場合、秀樹さんの退職一時金に係る退職所得の金額として、正しいものはどれか。

<資料>
36.png./image-size:280×36
  • 秀樹さんは、勤務先の役員であったことはない。
  • 退職は障害者になったことに基因するものではない。
  • 「退職所得の受給に関する申告書」は適正に提出している。
  1. 120万円
  2. 155万円
  3. 240万円
  4. 310万円

正解 1

分野

科目:D.タックスプランニング
細目:3.各種所得の内容

解説

退職所得の金額は「(退職に係る収入金額-退職所得控除額)×1/2」の算式で計算します。退職所得控除額は、勤続年数によって異なり下表のようになっています。
36_1.png./image-size:361×149
まず退職所得控除額を求めます。退職一時金支給時のAさんの勤続年数は37年2カ月ですので、切り上げて38年で計算します。

 800万円+(70万円×(38年-20年))=2,060万円

退職一時金の額は2,300万円ですので、退職所得の金額は、

 (2,300万円-2,060万円)×1/2=120万円

したがって[1]が正解です。