FP2級 2017年1月 実技(金財:生保)問5

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問5

次に、Mさんは、Aさんに対して、必要保障額の考え方について説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
  1. 「<ケース1>における必要保障額はプラス、<ケース2>における必要保障額はマイナスとなります。一般に、必要保障額は子どもの成長とともに逓減していきますので、期間の経過に応じて年金受取総額が逓減する収入保障保険に新規加入することも検討事項の1つとなります」
  2. 「必要保障額の計算結果は、妻Bさんの就労スタイル(正社員・パート等)により差異が生じますので、現実的な範囲内の金額を妻Bさんの収入金額として、準備資金のなかに加算するようにしてください」
  3. 「必要保障額を計算するうえで、公的年金の遺族給付の概要について理解する必要があります。仮に、現時点でAさんが死亡した場合、妻Bさんに対して、遺族基礎年金および遺族厚生年金が支給されますが、遺族基礎年金および遺族厚生年金の給付は長男Cさんが18歳に到達した年度の3月末までとなります」

正解 

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分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:3.ライフプランニングの考え方・手法

解説

  1. 〇適切。一般的に必要保障額のピークは末子誕生時点です。そのあとは多少の動きはありながらも、逓減(少しずつ減る)していきますので子供の成長に合わせて保障内容を検討すると良いでしょう。収入保障保険は年々受け取れる額が少なくなっていくので、必要保障額の逓減に合わせた保障と言えます。
  2. 〇適切。子供が小さいうちや体調によっては思ったように働けないこともあります。正社員前提の収支計算を行ってしまうと、それが実現できなかったときに実際の生活に無理が生じてしまいかねません。出産前後で働き方が変わるのは当然ですから、そのようなことも踏まえて現実的な範囲の金額を加算するようにします。
  3. ×不適切。遺族厚生年金は、長男Cさんが18歳到達年度末を経過した後も受給できます。その時点で受給権を失うのは遺族基礎年金だけです。