FP2級 2017年1月 実技(金財:生保)問6

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問6

最後に、Mさんは、Aさんに対して、生命保険の見直しについて説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
  1. 「今回の必要保障額の計算は、あくまでもAさんが死亡した場合を想定しており、Aさんがケガや病気等で働けなくなったケースは想定していません。死亡保障の準備と同時に、公的介護保険制度や身体障害者福祉法に連動して保険金が支払われる保険商品などへの加入を検討してみるとよいと思います」
  2. 「学資(こども)保険は、保険期間中に契約者が死亡した場合でも、通常、以後の保険料払込が免除されたうえで、学資祝金や満期祝金を受け取ることができる生命保険です。貯蓄性の比較的高い保険商品と比較的安い保険料で高額の保険金が確保できる定期保険を上手に組み合わせて、必要な保障額を準備されることをお勧めします」
  3. 「Aさんが加入している終身保険は、死亡保障だけでなく、将来の資金需要に対応できる貯蓄性を兼ね備えています。老後の生活資金を準備する目的を兼ねて、終身保険は継続されることをお勧めします」

正解 

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:3.ライフプランニングの考え方・手法

解説

  1. 〇適切。Aさんがケガや病気等で働けなくなると、世帯収入が減少するだけでなく、医療費がかさんだり、それまで夫婦が行ってきた家事や育児等の労力を少なからず外部に頼ったりすることになります。このような場合の備えとして、死亡保障だけでなく、収入保障保険や民間の介護保険への加入を検討することが推奨されます。
  2. 〇適切。学資(こども)保険は、被保険者である子どもの教育資金の確保や病気・ケガの保障、および親が亡くなったときのリスクに備える保険です。契約者であるが死亡すると、祝い金や満期保険金の受け取りはそのままで、その後の保険料の支払いが免除される特徴があります。
    ただ、学資保険はあくまで教育費の貯蓄をすることが前提であるため、保険料の割に死亡保障自体は手厚くありません。定期保険は「掛け捨て」な分、保険料が割安です。様々な保険料品があるため、全体の保険料のバランスもみながら適切な組合せを検討すると良いでしょう。
  3. 〇適切。終身保険のメリットとして、貯蓄も保障の両方の機能を兼ね備えていることが挙げられます。保険料の払込期間中であっても、ある程度の解約返戻金は見込めますし、払込期間が満了した後でも解約せずに保有し続けることで解約返戻金は所定の利率で増えていきます。